警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(26、27日 単位・レベル)
検挙率のアップが凄い
【治安うんちく】
最近はほとんど聞かなくなった身代金目的誘拐事件―それがあった。22日夜、滋賀県大津市の路上から28歳の男性を連れ去り、被害者の知人女性に100万円の身代金を要求したとして18歳から20歳の5人の男が逮捕された。
この「身代金目的誘拐事件」といえば、昭和が全盛期。昭和21年3月14日発生の住友令嬢誘拐事件を第1号に同62年まで256件も発生。平成に入り25年の田園調布女子高生誘拐事件までは269件発生している。
平成に入り、少なくなったが、当時は「罪が重くて実入りが少ない」こという見方もあった。つまり、発生すると協定が結ばれ報道・取材活動が禁止になる。犯人逮捕と同時に一斉に報道するものだから、扱いが通常の事件とは格段の違いがある。ところが現代は携帯で現金要求しようものなら発信場所まで即判明。しかもATMや街頭の防犯カメラの威力もあって、ほとんどが逮捕され、身代金目的の達成は不可能になっている。
やはり、検挙は恐ろしい。「検挙にまさる防犯はない」とはこのことだろう。
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警察庁によると令和3年2月現在の刑法犯検挙率は48.6㌫で前年同期を14.6ポイントもアップした。前年の年間検挙率は45.5㌫で、平成元年の46.2㌫に次いで2番目に高かった。
なんと言っても驚きは強盗が同34.8ポイントもアップして101.1㌫は大きい。この強盗を含めて凶悪犯は93.3㌫と高く、しかも19.1ポイントも上がっているのだ。強盗以外でも強制性交は7.6ポイントアップの92.2㌫。殺人は16.4ポイントアップの90.2㌫だった。また放火は12.4ポイントアップの86.6㌫。
認知件数最多の窃盗は15.6ポイントアップの44.7㌫。中でも侵入盗は31.8ポイントアップの73.6㌫もあつた。
粗暴犯も10.5ポイントアップの90.6㌫、さらに知能犯は13.0ポイントアップの53.2㌫。詐欺は12.8ポイントアップで49.7㌫など、刑法犯は軒並みアップした。
ただひとつ―賭博が認知件数こそ少ないく18件だが、前年より55.1ポイントもダウンして72.2㌫。いずれにせよ、令和3年は素晴らしいスタートとなった。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
★特殊詐欺現金受け取り約10分後に職質 受け子逮捕(26日)TBS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4231874.html
★東京・北区 渋沢栄一のキャラクターが詐欺被害防止呼びかけ(25日)NHK
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