泥酔客から飲食代詐取 容疑でクラブ経営者ら逮捕―警視庁（１７日）時事

酒に酔って正常な判断ができない客に飲食代金を不当に支払わせたとして、警視庁組織犯罪対策２課は１７日までに、準詐欺容疑で、中国籍でクラブ経営者の陳鳳玉容疑者（５５）＝埼玉県蕨市中央＝ら７人を逮捕した。陳容疑者は「覚えていません」と容疑を否認しているという。
　準詐欺罪は、認知症などの心神耗弱状態に乗じて財物をだまし取った場合などに適用される。同課によると、酒に酔ったことで心神耗弱になったと認定するのは珍しい。
　逮捕容疑は昨年１１月６日午前６時～午後１時１５分ごろ、東京都墨田区のクラブに来店した男性会社員（４３）が酒に酔って心神耗弱状態に陥ったのに乗じ、１０回にわたりコンビニの現金自動預払機（ＡＴＭ）で金を引き出させ、飲食代名目で計４１万円を詐取した疑い。
　捜査関係者などによると、男性は泥酔状態のままＪＲ錦糸町駅周辺のクラブ３店舗を連れ回されたという。最後の店を出たところを捜査員が保護。男性の様子を記録した動画などを使って専門医が鑑定し、心神耗弱状態と判断した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021700615&g=soc