調布陥没は「特殊地盤と施工ミス原因」 有識者委が見解 1000軒対象に個別補償を検討(13日)共同
東京都調布市で東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネルルート上にある市道が昨年10月に陥没し、地中に空洞が見つかった問題で、東日本高速道路の有識者委員会は12日、「現場付近の特殊な地盤と、施工上のミスが重なった」との見解を示した。同様の地盤は、隣接して施工されるもう1本のトンネル建設予定地にも広がっており、工法の見直しなどを検討する。(梅野光春)
東日本高速は、損傷があった住宅など約1000軒を対象に個別補償を検討していると説明。また、陥没や3つの空洞がある地点を中心に掘削工事で地盤に緩みが生じており、トンネルルート上の約360メートルについて2年かけて補修工事を行うと明らかにした。
有識者委員会によると、現場付近の小石の多い地層を掘削中、住民から振動への苦情が出たため、昨年8月下旬から夜間の工事を休止した。翌朝に掘削を再開する際、シールドマシン(掘削機)の刃に小石が詰まり動かないため、地中に気泡を大量に注入し、土砂を取り込みやすくして掘り進めた。この影響で上層の砂まで過剰に取り込み、空洞や陥没を起こしたという。
委員会は、下へ流れやすい砂層が小石の層の上にある地盤の特性や、過大な気泡注入など複合的な要因があったと分析。小泉淳委員長は会見で「掘削した土砂量を正確に把握できず、取り込みすぎにつながった。慎重に対応すれば問題なく掘削できた」と述べた。
昨年10月の陥没発生後、工事は中断。同様の地盤はシールドマシンの停止位置から約200メートル先までと、中日本高速道路が隣接して掘る予定のもう1本のトンネルの経路まで続く。東日本高速は「情報を共有し、具体的な再発防止策を検討する」としている。工事の再開時期は未定。
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