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2021年2月 7日 (日)

2021年2月 7日 (日)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(7、8日 単位・レベル)
不起訴は捜査力の問題か
【治安うんちく】
2009_1228_222559212_20210207205801 F1014490  強制性交容疑で逮捕された元日本代表陸上選手を東京地検が不起訴にした。東京・大田区のマンションで20代の知人女性に性的暴行を加えた容疑。地検はやはり処分の理由は明らかにしていない。
 これまでも検察の起訴率が低すぎると書いてきたが、「不起訴」にはそれなりの理由がある。ひとつは罪が軽い犯罪や本人が深く反省したり、被害者との間で既に示談が成立しているときなどの「起訴猶予」と、証拠が足りなくて起訴できない「嫌疑不十分」などがある。
 … … … … …
 検察統計によると令和2年11月に刑法犯で起訴した人数は8802人。ところが不起訴は3万1328人と起訴は3分の1にも満たない。
 その内訳をみると不起訴の理由は、「起訴猶予」が2万7416人、「嫌疑不自由分」が2707人だ。
 特に嫌疑不十分での不起訴が多いのは殺人。送致された78人のうち起訴は19人。不起訴は54人もいる。そのうちの24人はなんと嫌疑不十分なのだ。つまり、捜査が不十分ということになる。首を傾げたくなる数字だ。伝統の捜査1課刑事(デカ)どうした!
 問題は再犯率の高い強制わいせつ。119人の起訴に対して不起訴は201人だが、うち半数の105人は起訴猶予。つまり示談成立などで起訴しないのだろうが、嫌疑不十分はなんと74人もいた。
 起訴と不起訴が逆転しているのは他に窃盗がある。起訴の2660人に対して不起訴は3351人。但し嫌疑不十分は624件と率は少ない。
 今回の元陸上選手のような強制性交もやはり起訴の43人に対して不起訴は50人だが、起訴猶予より嫌疑不十分が多く37人。男女間の問題であり、微妙な部分もあるのだろうと善意に解釈しても、殺人の嫌疑不十分は納得できない。検証が必要だ。
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【特殊詐欺】

給付金詐欺の疑いで3人を逮捕(7日)NHK
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210207/2000040957.html
特殊詐欺、狙われる固定電話 AIで対抗、診断アプリも(7日)朝日
https://www.asahi.com/articles/ASP253SHZP1QPTIL02G.html

★高齢女性からキャッシュカードだまし取った疑い 受け子役の男逮捕 (6日)TBS
★「コロナで働き先がなく帰郷代を貸して」寺から現金を十数回詐取(6日)TBS
★「ワクチン優先接種」かたる詐欺注意 不審電話相次ぐ(5日)日経
★「介護保険料の還付金がある」 福岡県筑後市でも市職員名乗る不審電話 (3日)西日本
★ランチパックで詐欺防止 メーカーと近畿6府県警が協力(2日)産経
★【SNSの罠】特殊詐欺 実行犯勧誘の男を詐欺容疑で逮捕 大阪(2日)産経
★給付金詐取を指南疑い 北海道の大学生逮捕 (2日)産経
★「介護保険料の還付金がある」 市職員かたる不審電話 福岡市早良区 (29日)西日本
★「接種費用を振り込むから」保健所職員を名乗り不審電話(28日)朝日
★給付金詐欺疑い慶大野球部員逮捕 松江の男子大学生に申請指南(27日)共同
★高級食材取り込み詐欺事件、資金提供していた自営業の男逮捕(27日)TBS

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