警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(6、7日 単位・レベル)
油断は禁物
油断は禁物
【治安うんちく】
刑法犯認知件数が戦後最低だった令和元年を更に下回り平成14年以後18年連続で減少。昨年の戦後最小数字をさらに下回った。しかし、一方で新型コロナウイルス感染症拡大に伴い新たな現象も見えてきた。治安維持とは難しいものだ。
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警察庁によると令和2年の刑法犯認知件数は61万4303件で前年を13万4320件も下回った。戦後最悪だった平成14年の285万件以後は18年連続で減少し続けて5分の1近くまで減っている。
ところが、コロナ禍の緊急事態宣言などもありサラリーマンのテレワークや外出自粛もあって家庭にいる時間が増加。新たな事件が増加傾向にある。
同庁が実施した「感染拡大による生活の変化」の調査によると「外出する時間が短くなり自宅にいる時間が長くなった」と回答したのは65.1㌫にものぼり、「家族と同じ空間にいる時間が増えた」が40.4㌫。「ネット利用時間が長くなった」が48.1㌫にもなったという。
この結果は、犯罪情勢にも影響を与えている。ひとつは配偶者間の暴力つまりDV犯罪が増えているというのだ。令和2年の相談件数は8万2641件で前年より434件も増加している。しかも、10年前の平成22年は3万3852件だったから倍増している。
さらに児童虐待も増加。通告児童数は10万6960人で前年より8738人の減だが、虐待での検挙件数は2131件で10年前の387件から実に5倍以上も増加している。
一方、在宅勤務が増えたことなどもありインターネット利用も増加。サイバー空間における探索行為とみられるアクセスの件数も大幅に増加。その数は6506.4件となり前年より55.2㌫も増えている。これに伴いサイバー犯罪検挙件数も増加し9911件になった。勿論、過去10年間で最も多かった。
犯罪に対する防犯ツールの増加や官民一帯の犯罪抑止は順調に進んでいるが、制度を逆利用した特殊詐欺も増加傾向にあり、油断大敵である。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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