松橋事件賠償訴訟「違法な捜査ない」 国と熊本県主張(30日)西日本
1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で男性が刺殺された「松橋事件」で、殺人の再審無罪が確定した故宮田浩喜さんの遺族が、宮田さんが違法捜査で身柄を長期間拘束されたとして、国と県に計約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが29日、熊本地裁であった。原告側は終了後記者会見し、第1回口頭弁論で請求棄却を求めた国と県が「違法な捜査ではなかった」と主張していることを明らかにした。
訴状では警察官が自白を得るため、宮田さんを連日長時間にわたり取り調べたと指摘。宮田さんが「凶器の小刀の柄に巻き、犯行後に燃やした」と自白したシャツの布片が捜査で見つかったにもかかわらず、検察が法廷に提出しなかったのは違法などとしている。
原告側弁護団によると、県は「連日の長時間にわたる取り調べには当たらない」と主張。国は、シャツ片の不提出は証拠隠しに当たらないとして違法性を否定したという。
宮田さんは提訴後の昨年10月、87歳で死去。遺族3人が訴訟を承継した。 (松本紗菜子)
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