「助けて」男児の声に「体が動いた」 救助の3人表彰状(21日)共同
煙の充満する火災現場から取り残された小学生らを救出、初期消火で火を消し止めたとして、神奈川県平塚市消防本部は18日、地元の建設会社従業員3人に表彰状を贈った。「自分もパニックになったけど体が勝手に動いた」。とっさの連携プレーで被害拡大を防いだ。
表彰されたのは建設会社「直建」(同市万田)の髙瀬直也社長(43)と従業員の髙瀬勇太さん(23)、五十嵐克也さん(26)。
同本部によると、8月11日午後1時半ごろ、同市万田の4階建てマンションの3階の一室から出火。当時は母親は不在で、17歳の姉と11歳、10歳の男児2人が昼食を用意しようとした際、ガスコンロを誤操作し、空だき状態のグリルから出火したとみられる。
「助けてください! 火事です!」
マンションの向かいで、新築住宅の外壁工事をしていた髙瀬社長らの元に10歳の男児が泣きながら飛び込んだ。3人は119番通報した上で現場に駆け付けた。ドアを開けたところ「煙が真っ黒で息もできない状態」(五十嵐さん)。髙瀬社長は「子どもが泣いているから体が勝手に動いた」という。
近くには11歳の兄がぼうぜんと立ち、別室では姉が火災に気付かずにいた。2人を助け出すと、マンション備え付けの消火器で火を消した。幸いガスコンロ周辺が焼けただけで済み、同本部は「対応が遅れれば一室全てが焼けていたかもしれない」と推測する。
助けを求めた男児は毎朝、工事現場の前を通り掛かり、髙瀬社長らも声を掛けてあいさつしていた。髙瀬社長は「あいさつは大事だと現場でも徹底している。顔を知っているからこそ、助けを求めたのかも」と振り返った。赤木眞消防長は「人助けの心構えがなければいざというときに行動が起こせない。勇気ある決断力」と感謝した。
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-343417.html
« 小中高生自殺、8月増えて62人 有名人死去「若者影響か」(21日)共同 | トップページ | コロナで医療緊急事態宣言 インフルとは「別格の脅威」―日医など9団体(21日)時事 »
「警察関係ニュース(行政も)」カテゴリの記事
- 技術情報の流出を防げ…警察が大学で講義(19日)TBS(2022.05.19)
- 県警、窓口受付時間を短縮 来月から本格運用開始(19日)共同(2022.05.19)
- 荒川氾濫時は店舗を住人の緊急避難場所に 警視庁と信金が災害協定(18日)TBS(2022.05.18)
- 皇室行事、海外要人来日などに備え総合訓練 皇宮警察(16日)産経(2022.05.16)
- 1万人の遺体を見つめた警察官が語ったこと(15日)NHK(2022.05.15)
« 小中高生自殺、8月増えて62人 有名人死去「若者影響か」(21日)共同 | トップページ | コロナで医療緊急事態宣言 インフルとは「別格の脅威」―日医など9団体(21日)時事 »
コメント