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2020年12月15日 (火)

「酸素濃縮装置」火の気注意 全国で吸引中の火災相次ぐ(15日)産経

今月上旬、大阪市平野区の集合住宅で2人が死亡した火災で、火元の部屋に住んでいた70代男性が呼吸器疾患のため、普段から在宅で医療機器「酸素濃縮装置」を使用していたことが15日、大阪府警への取材で分かった。出火原因は明らかになっていないが、装置の使用中は顔付近の酸素濃度が高まり、わずかな火気でも火災につながる恐れがある。装置の使用中に起きたとみられる火災は全国で相次いでおり、取り扱いには注意が必要だ。(小松大騎)

火災は9日夜、同区長吉六反の木造集合住宅2階の一室から出火し、住宅全体に延焼。焼け跡からは性別不明の2人の遺体が見つかった。別々の部屋に住む60代と70代の男性2人と連絡がとれておらず、府警はこの2人である可能性が高いとみて身元の確認を急いでいる。
 府警によると、このうち火元の部屋に1人で住んでいた70代男性は肺疾患を患っており、装置のチューブを介して体内に高濃度の酸素を取り込んでいた。目や足が不自由なことなどもあり、訪問ヘルパーから介護を受けていた。
 男性は日常的に室内で喫煙しており、部屋の畳にたばこの焦げ跡があったという。府警は現場検証するなどして詳しい出火原因を調べているが、集合住宅の損傷が激しく、男性が装置の使用中にたばこを吸っていたかは不明だ。
 酸素濃縮装置は、喫煙などが原因で肺が酸素を取り込みにくくなる「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」などの患者に十分な酸素を吸入させるための装置。空気の約80%を占める窒素の多くを取り除くことで酸素濃度を高め、鼻につないだチューブで吸入する。一般社団法人「日本産業・医療ガス協会」(東京)によると現在、約17万人が在宅で使用している。
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