佐賀県警不備認める音声 家族が録音、公式には否定 太宰府暴行死(3日)西日本
福岡県太宰府市で暴行され死亡した佐賀県基山町の女性=当時(36)=の家族が事件前、佐賀県警鳥栖署に繰り返し相談していた問題を巡り、同県警の杉内由美子本部長は2日の県議会一般質問で、対応に不備はなかったとの従来の説明を繰り返した。一方で家族に対しては7月、県警幹部が対応の不備を認めて謝罪しており、県警の説明に疑義が生じている。専門家は「問題に真摯(しんし)に向き合う姿勢に欠ける。家族に対しても不誠実だ」と批判する。
7月のやりとりは、家族が「署が迅速に対応してくれていたら事件は防げた」として提出した質問状に対し、県警本部の幹部らが口頭で回答した際のもの。家族は県警側の承諾を得た上で、約5時間40分に及ぶやりとりを録音していた。この音声データによると、県警側は、署員の対応や報告、署幹部の指示について「問題があった」と認め、「非常に申し訳なかった」と謝罪していた。
しかし、県警の井手栄治刑事部長は11月20日の記者会見で「(謝罪したのは)県警の事実確認の結果と、家族の認識に違いがあったため。警察の対応に不備があって申し訳ないという脈絡ではない」と主張した。西日本新聞などは、県警が家族に対応の不備を認めて謝罪したと報じたが、井手部長は「『申し訳ない』『配慮が足りない』という部分を切り取って報道された」とも述べた。
事件は昨年10月、乗用車内で女性が死亡しているのが見つかり発覚。福岡県警が捜査し、福岡地検は傷害致死罪などで無職の女(41)や元暴力団組員の男(47)らを起訴した。
家族側は事件前、女性を女らから「引き離してほしい」などと繰り返し相談。昨年9月25日には、女性の夫が女らから金銭を要求された際の電話のやりとりを鳥栖署に持参。被害届の受理を求めたが、対応した署員は当直時間帯で担当者が不在であることを理由に、後日来署するよう求めた。 (木村知寛、岩崎さやか)
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