言葉巧みに外出させられ、その隙に… 「追い出し盗」に注意(27日)共同
親族らをかたって高齢者宅に現金の有無を尋ねる電話をかけ、「タンス預金」に狙いを定めて空き巣に入る窃盗事件が神奈川県内で複数、確認されている。言葉巧みに家人を外出させた上で侵入するため「追い出し盗」とも言われる。特殊詐欺から派生した犯行形態で、神奈川県警が警戒を呼び掛けている。
〝孫〟からの電話
「現金が必要なんだ」。10月半ば、横浜市磯子区の80代女性の自宅に孫を名乗る人物からそんな電話があった。信じ込んだ女性は現金100万円を用意し、指定された受け渡し場所に向かった。ところが、いつまで待っても“孫”は現れない。仕方なく約1時間後に帰宅すると、自宅の窓ガラスが割られ、タンス預金の現金約1200万円がなくなっていた。
巧妙に外出するよう仕向けられ、その間隙(かんげき)を突かれたケースも。同市泉区で11月下旬、高齢夫婦の自宅に孫を装う人物から現金を無心する電話があった。妻が多額の現金が自宅にあることを告げた後、電話を替わった夫は「電話で済ませる話ではない」と、孫を装う人物を一喝。電話は切れた。念のため、夫婦は泉署に不審電話があったことを相談した。
翌日、今度は署員を名乗る人物から「昨日の件で話を聞きたいので署に来てほしい」との電話があった。これまでの経緯から不審な点はないと判断し、夫婦は署に向かった。ところが、応対した署員は「そんな電話はしていませんが…」。われに返った夫婦は自宅に引き返したが、窓ガラスが割られ、約30万円がなくなっていた。その間、わずか10分ほど。署は典型的な「追い出し盗」の手口とみている。
捜査関係者は「あらかじめ自宅近くで空き巣に入る人物が待機し、家人が外出したのを確認した上で侵入したのだろう」と計画的な犯行との見方を示す。
「まずは相談を」
特殊詐欺では、だましの電話が必ずかかるが、最近は自宅に多額の現金があることを把握した上で、強盗や窃盗に入る手口も目立っている。
県警によると、同様の手口の窃盗事件はほかにも確認されており、狙われたのはいずれも高齢者だった。
県警は「電話の相手に資産状況を明かすことは絶対にしないでほしい。必要以上の現金を自宅に保管しないことも被害を防ぐ上で重要。不審な電話があれば、躊躇(ちゅうちょ)なく警察に相談してほしい」と注意喚起している。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-350549.html
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