逃げ遅れた村民、水が首まで…命を救った一本の電話(6日)朝日
7月の記録的豪雨に見舞われた熊本県相良村で、異常な水位に危険を感じて集落の各家庭に避難を呼びかけて回った西村俊則さん(77)に4日、吉松啓一村長から感謝状が贈られた。集落では床上2メートル超の浸水が相次いだが、犠牲者は出なかった。西村さんは「助けようとしたみなさんから感謝され、ありがたい」と語った。
西村さんは同村柳瀬の球磨川と川辺川が合流する近くの西村地区に住んでいた。村からの委託で球磨川と用水路の間の樋門(ひもん)を30年にわたって管理し、大雨の時は水位を記録した。
7月4日午前1時ごろ、村役場からの連絡で樋門の水位計を確認しに行った。かなり上昇していたため、同4時から集落の十数戸に避難を呼びかけ始めた。同6時には高さ約4メートルの堤防をあと40センチで超えそうなほど増水していたため、もう1回避難を呼びかけて回った。玄関の呼び鈴を押しても出ない一人暮らしの高齢女性には、隣の家から電話をかけてもらい、避難を促した。
避難先の集会所に、避難を呼びかけた男性1人が来ていなかった。携帯電話にかけると家で首まで水につかって逃げ遅れていることがわかった。電話で励まし、男性は消防団にゴムボートで救助された。
吉松村長は「西村さんの動きがなければ、犠牲者が出ていたかもしれない」。西村さんは「みんな立派な堤防ができて安心していた。少しでも危険を感じたら、早く逃げなければいけない」と語った。(村上伸一)
https://www.asahi.com/articles/ASND576QRND4TLVB001.html
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