「今日中に料金50万円と」 来店した夫婦にピンと来た(11日)朝日
高額の電子マネーを購入するために定期預金を解約しようとした客の詐欺被害を未然に防いだとして、福島県二本松市のJAふくしま未来安達支店の従業員、大槻千夏さん(23)と三瓶由美子さん(46)に6日、福島県警二本松署から感謝状が贈られた。詐欺被害の防止を呼びかけるチラシ配りの経験がとっさの機転につながった。
署などによると、10月26日午後3時ごろ、70代の男性が妻とともに「定期預金を解約したい」と来店。窓口担当の大槻さんが理由を聞いたところ、「携帯であやまってサイトにアクセスしてしまった。料金を今日中に払わなければ」との説明を受けたという。
支店では約2週間前、二本松署と一緒に高齢者に向けて詐欺被害の防止のためにチラシを配った。高齢者をねらった詐欺が多発しているとして、注意を呼びかける内容だった。
大槻さんはチラシを思い出し、詐欺を疑った。「サイトを見ただけでお金を支払わなければならないことなんてないですよ」と2人に伝え、いったん手続きを中止。係長の三瓶さんに相談した。
三瓶さんが2人に詳しく聞いたところ、男性は「携帯に来たショートメールのURLにアクセスしてしまい、業者から電話が来た。今日中に料金50万円を払う必要があるので、コンビニで電子マネーのプリペイドカードを買えと言われた」などと説明したという。
三瓶さんは詐欺と確信し、「解約の前に警察に相談してください」と促した。その後、男性客が同署に相談し、被害を免れたという。
同支店の窓口で詐欺被害を防いだのは初めて。感謝状を受け取った大槻さんは「報道されているような詐欺が本当に身近にあるんだと実感し、いっそう注意を呼びかけていきたいと思います」、三瓶さんは「自分の家族にも起こりうること。当たり前のことをしただけです」と笑顔で話した。(飯島啓史)
https://www.asahi.com/articles/ASNCB6R2HNC9UGTB012.html
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