ダイアナ元妃取材で疑惑再燃 偽造文書で交渉か、調査へ―英BBC(22日)時事
【ロンドン時事】英BBC放送で1995年放映された故ダイアナ元皇太子妃のインタビューが、注目を集めている。担当記者が不正な手段を使って単独インタビューを勝ち取った疑いが再浮上しているためだ。BBCは当初「取材経緯に問題なかった」と説明していたが、元妃の弟スペンサー伯爵の訴えを受け、再調査に乗り出した。
問題のインタビューは95年11月、報道番組「パノラマ」で放映された。元妃はこの中で、夫だったチャールズ皇太子とカミラ現夫人の愛人関係や自身の不倫について暴露。「私の結婚生活には3人がいた」などの衝撃的な告白は「世紀のスクープ」として世界中で大きな関心を呼んだ。
この番組をめぐり、質問者のマーティン・バシール記者が取材交渉で偽の銀行明細書を使い、BBC側もこれを把握していた疑いが、インタビュー25周年の各メディアの検証報道で浮上。明細書は王室職員らが金銭を受け取って元妃の情報を外部に漏らしていたことを示すもので、同記者はこれをスペンサー伯爵に見せて元妃を紹介してもらったという。このほか、同記者が元妃の信頼を得るため、護衛や友人が裏切っているなどのうその情報を元妃に提供していたという報道もある。
明細書疑惑はインタビュー直後にも出たが、BBCは96年の内部調査で不正はなかったと結論付けた。しかしスペンサー伯爵は「ごまかしだ」と納得せず、今回の疑惑報道を機にBBCに再調査を要求。BBCは今月18日、取材手法の問題点や隠蔽(いんぺい)工作の有無を調べるため、元最高裁判事に独立調査を依頼したと発表した。
BBCのデビー会長は「問題は深刻であり、真実を明らかにしたい」と調査への全面協力を約束。元妃の長男ウィリアム王子は声明で「(再調査は)正しい方向への一歩だ」と歓迎した。
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