児童虐待とDV、強い因果も対応難しく 児童虐待防止法施行20年(20日)産経
児童相談所(児相)への通告義務などを規定した児童虐待防止法の施行から20日で20年。児相が虐待と判断して対応する案件は年々増加し、令和元年度には約19万3千件に達した。特に多いのは、子供の前で配偶者に暴力をふるう「面前DV」を含めた心理的虐待だ。ただ、家庭内では配偶者へのDVと同時に、子供への身体的虐待が起きているケースが多くみられる。国や自治体も対策に乗り出しているが、適用される法律や支援窓口が分かれているため、連携は難しいものとなっている。(大渡美咲)
■表裏一体
女性への暴力根絶のシンボル「パープルリボン」と、児童虐待防止のシンボル「オレンジリボン」を組み合わせた「Wリボン」。平成23年に考案した大阪府吹田市の男女共同参画センターは「児童虐待の裏にはDV、DVの裏には児童虐待がある。片方を救って終わりではなく、一体となって取り組まなければという思いがあった」と話す。
近年、東京都目黒区と千葉県野田市で起きた虐待死事件では、いずれも母親が父親からDVを受けていたことが刑事裁判の中で明らかになり、児童虐待とDVの関連性が注目された。
目黒区の事件で船戸結(ゆ)愛(あ)ちゃん=当時(5)=を死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪などで懲役8年の実刑が確定した結愛ちゃんの実の母親は、再婚相手である元夫=同罪などで懲役13年確定=から、毎日1時間以上の説教を受けていた。母親の弁護人を務めた大谷恭子弁護士は、「逮捕前まで母親は夫が作った考えや価値観に支配されていた」と説明する。
実際、厚生労働省の専門委員会が平成19年1月~30年3月に発生・発覚した児童虐待死亡事例を分析したところ、死亡した児童の実母の18・9%がDVを受けていた。ただ検証できていないケースも多く、実態はさらに多い可能性もある。
続きを読む
https://www.sankei.com/affairs/news/201120/afr2011200018-n1.html
« 六本木違法カジノ店から用心棒代・・・ 元格闘家の男逮捕(20日)TBS | トップページ | 不法残留の男を住まわせた疑い 中国籍の会社役員の女を逮捕(20日)産経 »
「家族関係に起因する事件簿」カテゴリの記事
- 死亡の2日前、予定の健診に来ず 埼玉の乳児放置、町が対応検証へ(20日)共同(2021.01.20)
- 生後3か月の娘 低栄養で放置死か、両親逮捕 上半身骨折も(20日)TBS(2021.01.20)
- 公認会計士が10歳長男暴行疑い 兵庫県警が逮捕(20日)共同(2021.01.20)
- 児童虐待~連鎖の軛 第4部(1)目黒5歳児死亡 見逃された母のDV被害(20日)産経(2021.01.20)
- 父も殺したか 90歳母殺害容疑で長男逮捕 熊本・宇城(19日)産経(2021.01.19)
« 六本木違法カジノ店から用心棒代・・・ 元格闘家の男逮捕(20日)TBS | トップページ | 不法残留の男を住まわせた疑い 中国籍の会社役員の女を逮捕(20日)産経 »
コメント