英製薬大手アストラゼネカにサイバー攻撃 北朝鮮関与の疑い(28日)産経
【ロンドン=板東和正】ロイター通信は27日、北朝鮮の関係者と疑われるハッカー集団が最近数週間内に、新型コロナウイルスのワクチン開発を進める英製薬大手アストラゼネカにサイバー攻撃を試みたと報じた。同社のワクチンの情報が狙われた可能性があるが、攻撃は失敗したとみられるという。
ロイターが取材した事情を知る関係者によると、ハッカー集団は、ビジネス向け会員制交流サイト(SNS)などで採用担当者を装い、偽の転職情報を提示してアストラゼネカの従業員に接触。従業員のパソコンに侵入するため、仕事内容を記した文書にウイルスを仕掛けて送信した。ハッカー集団は、アストラゼネカで新型コロナ研究に関わる従業員を含めた「幅広い人々」を標的にしようとしたとみられている。
攻撃が失敗した詳細な経緯は明らかになっていないが、米国の専門家らは攻撃の手口から、北朝鮮によるものと判断している。ロイターによると、アストラゼネカは、今回の事件に関するコメントを拒否した。
新型コロナのワクチンを狙うサイバー攻撃をめぐっては、英政府機関「国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)」が7月、ロシアのハッカー集団が英、米、カナダのワクチン開発組織にハッキングを仕掛けたと明らかにした。
アストラゼネカは英オックスフォード大と新型コロナのワクチンを共同開発中。年内にも英当局に使用許可を申請するとみられる。日本政府はこのワクチンに関し、1億2000万回分の供給を受けることで基本合意している。
https://www.sankei.com/affairs/news/201128/afr2011280001-n1.html
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