米 黒人男性 警察官に撃たれ死亡 現地では過剰対応と抗議活動（２８日）NHK

アメリカ東部ペンシルベニア州で26日、黒人男性が警察官に銃で撃たれて死亡しました。現地では、警察による過剰な対応だとして抗議活動が続いています。
地元の警察などによりますと、ペンシルベニア州フィラデルフィアで、26日午後、黒人男性のウォルター・ウォレス・ジュニアさんが警察官に銃で撃たれて死亡しました。
現地のメディアによりますと、地元警察は現場に駆けつけた警察官がウォレスさんに持っていたナイフを捨てるよう警告したにもかかわらず、近づいてきたため発砲したと説明しているということです。
インターネット上には、発砲の状況を写したとされる映像が投稿され、現地では、26日夜、警察による過剰な対応だとして抗議活動が行われました。
抗議活動は27日も続いていて、多くは平和的なものだということです。
しかし、地元の警察によりますと、参加者の一部が警察と衝突するなどして警察官およそ30人がけがをしたほか、店舗からの商品の略奪もあり、これまでに90人余りが拘束されたということです。
フィラデルフィアの司法当局が当時の状況を調べていますが、投票日まで1週間を切った大統領選挙にも影響する可能性があります。

インスタグラムに動画

インスタグラムには、ウォレスさんが警察官に撃たれた様子を撮影したとされる動画が投稿されています。
動画には住宅街でウォレスさんとみられる男性が、複数の警察官に銃を向けられて制止を求められている様子が写っています。
男性は刃物のようなものを持って歩いていて、警察官に向かって腕を振り上げた直後に銃声が複数回、鳴り響きました。
そして、男性が道路上に倒れ込んだ様子も確認できます。
また、現場に居合わせた人たちが、警察官に詰め寄って抗議している様子なども写っています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201028/k10012684181000.html?utm_int=news_contents_news-main_005