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2020年10月10日 (土)

英彦山で遭難相次ぐ「非常食、連絡手段を確保」計画的に楽しんで(10日)西日本

福岡県添田町の英彦山(1199メートル)で遭難が相次いでいる。9月20日、30日には田川地区消防署と田川署が出動し、計2人を救助した。今年は既に昨年の遭難件数を超えており、本格的な秋登山シーズンを前に同消防署は「新型コロナの影響で『密を避けるレジャー』として、登山を楽しむ人もいる。秋の山は急に日が暮れる。上級者も初心者もきちんと装備し、計画的に山に登ってほしい」としている。
 9月30日午後1時35分、英彦山で道に迷った県外の70代男性から119番があった。男性の位置はスマートフォンの位置情報からある程度特定できたため、消防署は登山用の地図アプリを活用し、捜索ルートを決めた。約1時後、消防署と田川署の署員の計約15人が救助に向かった。
 救助隊は本人の近くには行ったが、登山道から離れており、木が生い茂るなどで接触できなかったという。日が暮れる前に見つける必要があると、現場指揮本部の田川署員が同3時半前、県警にヘリの出動を要請。その直後、本部に「本人の声を確認」と連絡が入った。救助隊が男性を見つけ、共に歩いて下山した。男性にけがはなかった。
 男性は銅(かね)の鳥居から中宮までは妻と一緒で、妻は下山したが、1人で上宮から南岳を歩き、玉屋神社近くで迷ったという。英彦山は初登山だったという男性は「20年以上登山をしており、アルプスにも登ったことがあるが、初めて遭難した。山を甘く見ていたかもしれない」と話した。  
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 消防署によると、昨年1年間で、管内では滑落などを含む救助活動は10件で、うち3件が遭難。今年は8日現在、救助活動は9件でうち6件が遭難となっている。遭難の6件全てが単独登山で、9月20日は県内の40代女性が英彦山で道に迷った。
 木森涼介救助小隊長(38)は「単独登山ではスマホの紛失や充電切れなどで、自力で救助要請できないこともある」と指摘。消防署は複数での登山▽非常食やレインウエアなどの備え▽スマホを充電するモバイルバッテリーの携帯▽登山計画書の提出-などを求めている。
 また、最近では会員制交流サイト(SNS)で自ら登った山やルートを紹介しており、それを参考に気軽に山に登る人がいることから二橋和夫中隊長(44)は「登山者の体力や気候が違うので、SNSだけを見て山に登るのは危険だ。もし迷った時はすぐに警察か消防に連絡し、その場所から動かないでほしい」と訴える。
 矢津田恵輔署長は「登山用の地図アプリといった便利なツールはあるが過信してはいけない。ルールを守ることが命を守ることにつながる。安全に楽しく山に登ってほしい」と話している。 (中川次郎)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/653001/

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