ウーバーにルール順守要請 交通苦情相次ぎ、愛知県警（１１日）日経

自転車に乗った配達員の交通トラブルが相次いでいるとして、愛知県警が食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の運営企業の日本法人に対し、交通ルールの順守を要請したことが10日分かった。
県警の担当者が4日、ウーバー側に電話で要請した。県警には「食事配達中の自転車が信号無視している」といった苦情が多く寄せられていたといい、同社で活用してもらうため「歩道走行時は徐行」「車道中央を走行しないで」などと記した啓発チラシも提供した。
ウーバー側は取材に対し「安全啓発への取り組みを強化していく」とのコメントを出した。
県警によると、今年1～8月、自転車の交通違反の摘発件数は1356件で前年同期に比べ24%増加。新型コロナウイルス拡大に伴い、食事宅配サービス各社への配達の注文や自転車通勤が増えたことも影響したとみられる。
今月6日夜には、名古屋市東区の国道の車道部分を自転車で逆走していた配達中の男性が、交差点から進入してきた乗用車と出合い頭に衝突し脚に軽いけがをした。
県警は10日、名古屋市中心部の繁華街で、配達の注文が多いランチタイムに集中取り締まりを実施。信号無視や、イヤホンをしたまま走行したりしていた52人に警告票を渡した。うち16人が配達中だった。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63704400Q0A910C2CN8000/