“偽りの自己都合退職” 行き場失う外国人技能実習生(18日)NHK
3時間にわたって会社の担当者に囲まれ書面にサインせざるを得なかった」。
ベトナム人の技能実習生のことばです。いま、支援団体には「自分から希望して退職したことにされ、行き場を失った」と助けを求める実習生が相次いでいます。新型コロナウイルスの影響でこれまで多くの問題が指摘されてきた制度のひずみが吹き出していると感じます。(社会部記者・大西由夏)
「意思確認書」迫られたサイン
ベトナム人の技能実習生、カオ・バン・ソンさん(27)は「ビルクリーニング」の技能を身につけるために、去年10月に来日し、東京都内の会社で働いていました。
会社の寮に住み、主にホテルでの業務を担当。ベトナムにいる高齢の両親に仕送りをしながら、仕事の合間に日本語の勉強に励む生活を送っていました。
しかし、ことし3月、新型コロナウイルスの影響でホテルでの仕事が激減。会社の寮で待機する日々が続き、5月には退職して寮を出るよう、会社に迫られたと言います。
退職する際に会社にサインを求められたのが、「意思確認書」という書面です。
「実習を途中で中止して帰国すること」、「意思に反して帰国するものではないこと」などと記され、ソンさんがみずから希望して仕事を辞めることを念押しする内容です。
来日する手続きの費用などとしておよそ100万円の借金があったソンさんは、会社に働き続けたいと訴えました。しかし、3時間にわたって会社の担当者に囲まれ書面にサインせざるを得なかったと話します。
カオ・バン・ソンさん「本当に絶望しました。こんなにどうすればいいかわからないようなことは経験したことがありません。私の仕事が無くなったら、ベトナムの家族はどうやって生活していけばいいのかわかりません」
実習生の解雇実態 把握しきれず
続きを読む
« 東京都 新型コロナ 新たに220人感染確認 200人超は9月12日以来(18日)NHK | トップページ | DV被害女性の情報を加害者の夫に送る 東京 世田谷区(18日)NHK »
« 東京都 新型コロナ 新たに220人感染確認 200人超は9月12日以来(18日)NHK | トップページ | DV被害女性の情報を加害者の夫に送る 東京 世田谷区(18日)NHK »
コメント