「終生罪を償わせる」被告に無期懲役判決 粕屋町女性殺害で福岡地裁(18日)西日本
福岡県粕屋町で昨年7月、会社員の女性=当時(38)=を殺害したとして、殺人や死体遺棄、窃盗などの罪に問われた住所不定、無職古賀哲也被告(36)の裁判員裁判で、福岡地裁は17日、「再犯が強く懸念され、終生その罪を償わせるのが相当」とし、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
判決理由で岡崎忠之裁判長は、被告は乱暴目的で女性を物色し、現場を通りかかった被害者を狙ったと説明。逃げようとした被害者の首を2度絞めたなどとして「執拗(しつよう)に攻撃し、残忍で危険性が高く、身勝手極まりない犯行」と非難した。
弁護側は被告が性依存症で、治療の継続で更生が可能と主張していた。岡崎裁判長は、被告が性犯罪事件での出所後約2年で今回の事件を起こしたことから常習性を認め、「治療に強制力はなく本人の意欲だけが頼り。家族などの支援が続くか疑問」と指摘した。
岡崎裁判長は「被害者に思いを致し、どうすればよいのか真剣に考えてほしい」と説諭した。
判決によると、古賀被告は昨年7月6日夜、粕屋町仲原で、殺意を持って、自転車で帰宅中だった女性の首を絞めて窒息死させ、川に投げて遺棄、財布などを持ち去った。(木村知寛)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/646018/
« 「ドコモ口座」不正引き出し“便乗詐欺” 新潟・上越市(18日)TBS | トップページ | 運転免許証デジタル化 警察庁、年内に工程表作成(18日)日経 »
「裁判」カテゴリの記事
- 大学生をひき逃げの罪で懲役10カ月の判決 検察が当初起訴見送り(29日)朝日(2022.06.29)
- 富士フイルム元社員に賠償命令 社外へ不正送金―東京地裁(29日)時事(2022.06.29)
- 赤坂8千万円「二重強盗」 元組員に一部無罪判決(29日)産経(2022.06.29)
- 元弁護士に有罪判決 破産手続き放置、裁判文書偽造―東京地裁(28日)時事(2022.06.28)
- 大崎事件、弁護側即時抗告 第4次再審請求、高裁へ(28日)産経(2022.06.28)
« 「ドコモ口座」不正引き出し“便乗詐欺” 新潟・上越市(18日)TBS | トップページ | 運転免許証デジタル化 警察庁、年内に工程表作成(18日)日経 »
コメント