警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(20、21日 単位・レベル)
すり犯が激減
【治安うんちく】
すり―と言えばこんなニュースが世間を驚かせたものだった。
平成27年ころだ。手荒な手口のすりや強盗を繰り返し、日本中を震え上がらせた「韓国人武装すり団」が摘発され、服役後に本国に帰っていたが27年6月に再び来日。凶悪なすりを繰り返し、再び逮捕されるという事件だ。
同23年ごろにはこんな事件もあった。東京・中野区に住む79歳の女のすり犯が逮捕された。ところがこの女は19歳の時からすりを繰り返していた、「すり歴60年」のしたたかな女だった。週刊誌にも報道されたが、令和に入り「すり犯逮捕」なんていうニュースにはお目にかかることが少なくなった。
減少傾向にあり、あっても報道されない。昭和の時代は、犯人の生い立ちから犯行の内容をこと細かく発表され、記事の内容で読者に読ませた。それが犯罪抑止にもつながっていた。それがなくなり、しかも減少傾向にあるというのは新しい時代なのかもしれない。
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警察庁によると令和2年8月現在のすりの認知件数は1033件で前年同期より1157件の減少。今年に入り4月は前年より347件、同5月は同602件の減少とコロナ禍の影響なのかさらに減少が続いている。
平成28年の8月現在の認知件数は2491件だったが、以降は年々減り続けて今年は半減している。
ランキングは東京の383件、大阪の217件、福岡の59件、兵庫の46件、埼玉の42件と続く。
総数が減っているが、最も大きく減ったのは東京の-679件で大阪も205件も減らしている。
一方、検挙率は45.5㌫だが、なんと前年より18ポイントもアップした。ランキングは新潟の1000㌫。これは認知件数が1件で検挙件数は10件だったのだ。これに島根の300㌫、愛媛、富山、岩手、宮城の各150㌫と続く。
低かったのは大分の16.7㌫、大阪の19.4㌫、岐阜の28.6㌫、東京の28.2㌫、福井の40㌫と続いている。
栃木は前年に175㌫の検挙率を誇ったが今年の検挙は0件。他に検挙の無いのは滋賀、長崎、山梨、山口、徳島、佐賀、鹿児島の7県もあった。
報道も〝食わない〟たかが「すり」だがそれでも犯罪は犯罪。減っているとは言え、数字的には少なくないうえ重要窃盗犯のひとつなのだ。 首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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