警視庁管内体感治安レベル２

首都東京体感治安（２、３日　単位・レベル）
低年齢化に高齢化

【治安うんちく】

　犯罪は被害者も加害者も年齢は関係ない―当然のことだが、こんな事件が起きた。

　東京都新宿区では９０歳の男性が、押し入った男に粘着テープで両手を縛られたうえら目隠しされて現金とカードが奪われる事件が発生。千葉県松戸市では８０歳の男性が、自宅でアポ電の後、２人の男に現金や預金通帳が奪われるなど、高齢者が被害者となる事件が相次いでいる。

　高齢者だけではない。福岡市の商業施設で２１歳の女性が、１５歳の少年に刺し殺された事件では６歳の女児も襲われている。

　この他にも、栃木県内ではわいせつ行為目的で店の駐車場から１８歳未満の少女が２２歳の男に略取されたり、札幌市では女子中学生２人が性的被害をうけるなど、犯罪の社会では「低年齢化」「高齢化」が進んでいる。

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警察庁によると、令和２年７月現在の重要犯罪及び詐欺犯被害者の年齢別で１２歳未満の強制性交事犯が増える一方で、８０歳以上の高齢者では女性が被害者となる事件が多いことが分かった。

　全認知件数５０８１件のうち、０～１２歳被害の事件は５９８件で前年より１４件の減。男児が１１増の１１０件、女児が２５件減の４８８件。事件数が最も多かったのはなんと強制わいせつで３９５件もあった。さらに強制性交にいたっては１３件も増えて９９件もあった。未成年、しかも１２歳未満でこんなにもあるのかと思うとゾッとする。

　さらに、８０歳以上が被害者となった事件は１４３件で８件の増加。男女別では女性のほうが多く９４件。しかも前年より１５件も増えている。

　数字というよりも驚きは殺人が５５件もあることだ。男性が被害者となった事件は１７件だが女性が被害者となった事件は倍以上の３８件にもなっている。さらに強盗は１１件も増えて３４件もあった。

　驚きなのは８０歳以上が被害者となる性犯罪。なんと強制わいせつは７件もあり、強制性交は３件もあった。

　一方、詐欺事犯となると０～１２歳の被害事件は３件もあり、「何で？」と首をかしげたくなる。８０歳以上になるとなんと２９１６件もあってうち女性被害事件は２３１４件もある。やはり対策のヒントはここに隠されていると思えてならない。

 　　首都・東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。

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