口止め工作にリスト消去 検察側、100人買収を詳述―河井前法相夫妻事件冒頭陳述(25日)時事
証拠隠滅に口止め工作も―。25日に行われた河井克行前法相(57)と妻の案里参院議員(46)の初公判。検察側は冒頭陳述で、現金を受け取ったとされる地元県議ら100人全員について、渡された金額や状況、夫妻との関係を詳しく説明し、いずれも集票目的の買収だったと主張した。
冒頭陳述によると、夫妻は県議らの自宅や事務所を訪れたり、車内に呼び入れたりして、1人当たり1回5万~200万円を提供。最高計300万円を渡し、案里議員への投票や選挙の支援を依頼した。
ポスターや選挙はがきを渡し、現金を提供するケースが目立ったが、中には案里議員の名が書かれた千社札を渡された人もいた。ほとんど付き合いがなかった議員だけでなく、かつて仲たがいした議員にも現金を提供していたという。
克行前法相は提供先や金額が書かれたリストを自ら作成。議員宿舎や議員会館事務所、広島市内の自宅それぞれのパソコンに「あんり参議院議員選挙,19」と名付けたフォルダを作って保存していた。広島県議や市議の名簿にも夫妻のどちらが現金を渡したかを書き留め、印刷したリストと共に自宅書斎に保管していた。
案里議員陣営の車上運動員に対する違法報酬疑惑が報道された直後の昨年11月、前法相はこのリストをフォルダごと復元不可能な状況に消去するよう業者に依頼。ところが、一部は完全に削除されず、同様のフォルダが別の場所に残されているのも見つかった。
検察側は、案里議員が昨年12月ごろ、自ら現金30万円を渡した県議に、現金供与はなかったと電話で口裏合わせを依頼したとも指摘。夫妻は現金を渡した相手に領収証の作成を求めず、自民党や前法相の政治活動の支援などを求めたこともなかったという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020082500918&g=soc
« コロナ影響、予約金返還求め提訴 ツアー中止前のキャンセル(25日)共同 | トップページ | 重機と操縦の男性が行方不明 穴に転落か 横浜(25日)NHK »
「裁判」カテゴリの記事
- 過失運転傷害の弁護士判決 交差点事故で無罪主張(1日)産経(2021.03.01)
- 元警視庁SP、傷害で無罪判決 痴漢疑われ逃走、東京地裁(26日)共同(2021.02.26)
- 組トップに4億円の賠償命令 特殊詐欺で使用者責任認める(26日)共同(2021.02.26)
- 元警視庁SP、傷害で無罪判決(26日)日経(2021.02.26)
- 「iPhone発火で2人死亡」アップル日本法人を提訴(25日)朝日(2021.02.25)
« コロナ影響、予約金返還求め提訴 ツアー中止前のキャンセル(25日)共同 | トップページ | 重機と操縦の男性が行方不明 穴に転落か 横浜(25日)NHK »
コメント