警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(18、19日 単位・レベル)
逮捕は逮捕でも
【治安うんちく】
最近、こんな事件が起きている。14日午後6時10分ごろの話だが、大阪市鶴見区の路上で「刃物を持った男が座り込んでいる」との110番で、警察官が駆け付けると、男は包丁を手に警察官に迫ってきたという。このため警察官が空に向け拳銃1発を威嚇発砲。ひるんだ隙に別の署員が男を銃刀法違反で現行犯逮捕した。
この現行犯で逮捕できるのは犯行中か犯行直後に限られるが、重要になるのは、犯行からどのくらいの時間がたっているかや犯行現場からどのくらい離れた場所にいるのかだという。
そして犯行から30分ほど経っていると現行犯逮捕は成立しないというからとんでもない話である。これに犯人と現場がどれほど離れているかで、現行犯にならない場合があるという。そのかわり緊急逮捕があるが、これもこまかな基準があって犯罪者の身柄確保は、がんじがらめになっている。起訴率が低いのも、このあたりか…
… … … … …
こうした身柄の措置で最も多いのが「身柄の不拘束」。警察庁によると令和2年上半期で刑法犯検挙人数8万8523人のうち6割にあたる5万8496人。書類送検や微罪処分されることから身柄拘束されることはない。
この不拘束が都道府県別で最も多いのは東京の6582件で、これに大阪の4539件、神奈川の4200件と続く。
次に多いのは、警察官が捜査を行い令状による通常逮捕で1万5870件。ランキングは東京の2778件、大阪の1302件、愛知の1254件など。
そして今回の現行犯逮捕が1万2728件で、前年より1081件の減少。検挙者全体が減っているなかでも身柄不拘束と合わせて減少率は高い。ランキングは東京の2258件、愛知の1113件、大阪の1037件と続く。
そして最も少ないのが緊急逮捕で1429件。任意で事情聴取を行っていた人物が犯行を自供した時によく使われる。ランキングは愛知の262件、大阪の121件、福岡の115件と続いている。
この緊逮だが東京は27件で愛知の10分の1程度だった。緊逮の場合は刑の上限が懲役3年以上になる重大犯罪の被疑者に限られ、犯行を疑うに足る十分な理由がある場合のみに限られるというからこの辺もまた壁の一つになっている。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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