チリ人容疑者、仏に到着 筑波大生行方不明から３年半（２４日）時事

　【サンパウロ、パリ時事】フランス東部ブザンソンに留学中の筑波大生、黒崎愛海さん（東京都出身）が２０１６年１２月に行方不明となった事件で、殺人容疑で国際手配されているチリ人の元交際相手ニコラス・セペダ容疑者（２９）の身柄がチリ当局から仏警察へ引き渡され、同容疑者を乗せた航空機が２４日、パリ郊外の空港に到着した。ＡＦＰ通信が伝えた。発生から約３年半を経て、事件は真相解明に向けて第一歩を踏み出す。
　仏警察はセペダ容疑者をブザンソンに移送。ブザンソンのマント検察官はＡＦＰ通信に対し「捜査の第２段階が始まる。急展開があるかもしれない」と述べた。マント氏によると、予審判事による予備捜査後、検察が本格的な捜査を行う。
　黒崎さんの行方は今も分かっておらず、仏捜査当局はセペダ容疑者が恋愛感情のもつれから黒崎さんを殺害し、遺体を遺棄したとみている。
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