東京都内の軽症・無症状者向け宿泊施設がパンク寸前 新規感染者の急増で(19日)共同
新型コロナウイルス感染症が再拡大していることを受け、東京都が軽症患者と無症状者向けに確保しているホテルなど宿泊療養施設の定員が逼迫している。連日200人を超える新規感染者が発生している中、ホテル借り上げ契約の切り替え時期に当たったこともあって一時的に定員が減少。自宅療養に回るケースが増えており、都は施設の確保を急ぐ。
都によると、7月上旬以降、宿泊療養施設の入所者は70~160人程度で推移。7月は借り上げ契約の切り替え時期で、12~15日はホテル1カ所(定員100人程度)だけで対応したため、受け入れ能力が上限に近くなった。宿泊療養ができない人は主に自宅療養となるが、15日には266人まで増加した。
自宅療養は健康観察がしにくかったり、同居家族がいる場合は感染リスクが高くなったりする課題があり、都は新たな宿泊療養施設として「the b 池袋」(豊島区)での受け入れを16日に開始。滞在可能人数は約110人で、現在稼働している八王子市のホテルとの計2カ所で計約210人分の受け皿を整えた。7月中にはさらに1カ所追加する。
ただ、17日時点の入所者は計107人にとどまった。担当者によると「1カ所に一気に大人数を入れるのは患者との調整もあって難しい。準備が整い次第入れている」といい、逼迫の解消には時間がかかる見通し。
また、今後も感染者が増加したり高止まりした場合は、2~3カ所では受け入れ切れない可能性がある。都は現在、宿泊療養用のホテルを公募し、応募があった約10事業者のホテル約30施設(約8000室)について、十分な感染防止策をとれるかなどの現況を確認中。7月末までに対応可能な業者と覚書を結び、必要な際は速やかに療養施設として提供してもらえるように準備を進める。
◆都は最大4000人分を確保へ
都は「感染者の増加状況などを見ながら、新たな施設を開設していくことになるだろう」とする。当面、最大4000人分の部屋を確保できるようにする方針。宿泊療養関連はこれまでに計370億円を予算化している。
宿泊療養は4月7日に始まり、5月には5施設で約1200人の受け入れ態勢を整えた。4月下旬には最多の210人余りが滞在したが、感染者の減少に伴い5月末から6月初旬にかけて20人程度まで減っていた。(松尾博史)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43423
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