外出自粛が影響?減った110番 「感染拡大に便乗」新たな犯罪警戒(16日)西日本
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、福岡県警が受理する110番が減っている。3月は前年同期比12%減の約3万400件で、刑法犯認知件数も約1割減った。同月下旬に出された外出自粛要請などにより、人出が減ったのが要因とみられる。緊急事態宣言下、4月も減少傾向が続きそうだ。一方、「無人の街」を狙った犯罪が増える懸念があり、県警は対策チームを結成するなどして警戒を強化している。
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14日夜、九州最大の歓楽街である福岡市・中洲。閑散とした通りを、博多署の警察官2人が見回りをしていた。「昨夜の出動件数はほぼゼロよ。こんなことはなかった」と幹部は驚く。署の3月の110番は約2800件で、前年同期に比べ10%減った。同市・天神を抱える福岡中央署も同期比で12%減。県警幹部は「繁華街を中心に人が少なくなり、トラブルが減ったのではないか」と分析する。
福岡県内の交通量も減少した。同月の事故件数は、前年同期比14%減の1978件だった。
目立つのは“不急”な通報だ。「花見をしている人がいる」「近所の家が大声で飲んでいてうるさい」などと“コロナ疲れ”をうかがわせるものもあった。「みんな過敏になっている」。ある署の幹部は推し量る。
110番が減ったといって油断は禁物だ。福岡県内では品薄のマスク販売詐欺の被害や、治療薬開発のための資金を募る不審電話が13件確認されている。福岡東署は今月15日、詐欺への注意を呼び掛ける啓発活動を始め、坂口彰署長は「感染拡大に便乗した犯罪が全国各地で起きている」と訴えた。
ほかにも休業店舗を狙った空き巣や人通りのない街中での性犯罪、予定される現金給付を狙った犯罪などに目を光らせる必要がある。博多署は15日からコロナ対策チームが中洲を中心に活動し、警戒レベルを上げるという。
県警幹部は「犯罪の形が変わるかもしれないとの問題意識を持って対応したい」と話している。 (森亮輔、古川大二、小川勝也)
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