デリヘル経営会社を告発 ２８００万円脱税容疑―名古屋国税局（２７日）時事

　デリバリーヘルス事業の所得を申告せず約２８００万円を脱税したとして、名古屋国税局が法人税法違反などの疑いで、名古屋市中区のデリヘル経営会社「レゴリス」と中川富夫社長（４０）＝同市瑞穂区＝を名古屋地検に告発したことが２６日、関係者への取材で分かった。
　関係者によると、２０１６～１７年は中川社長が個人で、１８年は法人としてデリヘルを運営。３年間で計約３億７７００万円を売り上げ、計約１億８００万円の利益を得ていたが申告せず、所得税約１８００万円と法人税約１０００万円を免れた疑いが持たれている。
　中川社長は客と女性従業員のトラブルに介入し、多額の金銭を客から得ていた。慰謝料名目で得た個人収入は非課税だが、法人の場合は課税対象となるため、国税局は法人化後に得た慰謝料を会社の収入と認定したもようだ。
　追徴税額は無申告加算税などを含め約６３００万円に上る見込み。関係者によると、中川社長は「一部を納税した。今後もしっかり申告する」と話しているという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042700032&g=soc