奪われた最後の夏 全国高校総体中止に悔し涙(27日)共同
新型コロナウイルスが高校生の目標を奪った-。26日、史上初の中止が決まった「全国高校総体(インターハイ)」。多くの運動部の高校3年生にとっての「最後の夏」がなくなり、日々練習に取り組んできた岐阜県内の高校3年生からも悲痛な声が上がった。
「去年の優勝はまぐれじゃないと証明したかった。その場がなくなり、本当に悔しい」。フェンシング男子団体で、2連覇が懸かっていた大垣南の馬場俊輔(17)は中止の連絡に言葉を詰まらせた。今年は個人でも上位進出を狙っていた。「(個人は)表彰台に立ったことがなかったので、今年こそはと思っていた。悔しい」と涙ながらに語った。
昨年に続く出場を目指していた県岐阜商女子ハンドボール部主将の坂牧唯香(17)は「昨年は先輩にいい思いをさせてもらい、今年は自分たちが後輩にその思いを味わわせたかった」と嘆く。高校で競技を引退することも考えているといい、それだけに「あると信じて自主的にやれることをやってきた。懸けていたので、本当に残念」と話す。
岐南工レスリング部の山田康瑛(17)は「3年間で一番結果を出したい大会だった。自分をアピールできる場がなくなり、つらい」と気持ちを吐露する。休校期間もダンベルなどでトレーニングを怠らなかった。中止の可能性は頭にあったというが、「どこかで大丈夫かなとも信じていた。ここまで新型コロナの影響が出るとは」とやり場のない感情をにじませた。
3年ぶりの優勝を目指していた岐阜女バスケットボール部主将の佐藤果歩(17)は「悔しい気持ちもあるけど、今の状況では仕方ない」と受け止める。新型コロナの影響で、今月上旬に大半の部員は帰省した。2月の大会で、宿敵桜花学園に惜敗した悔しさをばねに、各自で練習を続けているという。冬の「全国高校選手権(ウインターカップ)」が残っており、「バスケットボールをできる普段の環境が当たり前じゃないんだと実感している。インターハイでのリベンジはかなわなかったが、ウインターカップに向けて今できることを、チーム全員で頑張りたい」と決意を語った。
https://www.gifu-np.co.jp/news/20200427/20200427-235769.html
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