警視庁管内体感治安レベル２

首都東京体感治安(２７、２８日　単位・レベル)
侵入盗が増加に地域も
【治安うんちく】

　横浜市旭区で不動産会社の女性社員（23）が刃物で刺され、現金入りのバッグが奪われた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された無職の男(２４)の犯行の動機は「新型コロナウイルスの影響で働けなくなり、生活が苦しかった」と供述しているという。
  ボチボチと新型コロナウイルス禍による事件が顔を出してきた。今月２３日に東京都豊島区長崎のスーパーの自動ドアが破られ、カップ麺や米など食料品約２０点（１万数千円相当）を盗んだとして新宿区の６０代の男が警視庁に逮捕された。
　一方、大阪市の繁華街ミナミの飲食店や衣料品店で窃盗事件が相次いでいる。無人だった店舗のガラスが割られ現金約1万円や商品が盗まれるなど４件が発生。
　さらに堺市堺区では、同じ雑居ビルに入るスナックなど３店舗が荒らされ、売上金約10万円や酒が盗まれる事件があるなど、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言に伴い民間施設に休業要請が出てから多くなっている。
　なかでも、こうした侵入盗は減少傾向にあったのだが、警視庁は２７日のメールで営業時間の短縮や営業自粛をしている店舗に侵入する窃盗が多発していると警報を発している。

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　警察庁によると令和２年３月現在の侵入盗の認知件数は１万３０６１件で前年より５５４件の減少。過去５年間で最も少なかった。
　ランキングは埼玉の１１１７件がトップで、前年より１５７件も増加している。次いで千葉の９８１件、東京の９６６件、福岡の７８３件、神奈川の７７４件と続き、首都圏に集中しているようだ。
　埼玉の増加に加えて三重が＋１２７件、神奈川が＋７２件、千葉が＋４８件と多くなっているが、兵庫が１５２件、愛知が１３４件、愛媛が１３３件と大幅に減らす県が多く、全体は減少となっている。
　一方、検挙率は前年より５．２ポイント下がり５８．０㌫。高いランキングは石川がなんと前年より２０４．８ポイントもアップして２６１．３㌫だった。これに２４．５ポイントアップの新潟の１２９．０㌫、大分の１２３㌫、福岡の１１７．１㌫、高知の１１５．５㌫、和歌山の１０８．１㌫と続いている。和歌山は前年より１３２ポイントも減らしている。
　低かったランキングは佐賀の１３．２㌫、福島の２３．２㌫、千葉の２７．９㌫、香川の３１．７㌫、大阪の３１．９㌫など。
　さあ、コロナ禍全盛の４月の認知件数が気になるところだ。
　首都・東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。

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