警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
詐欺が心配だ
【治安うんちく】
総務省は20日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う現金10万円の一律給付を決めた。感染拡大防止のため、申請は郵送とマイナンバーカードを使ったオンラインによる受け付けを基本とするという。
給付開始日は、申請窓口となる市区町村で異なるが、人口規模の小さい市区町村で準備が整っていれば、5月からの給付が可能という。
申請は市区町村から送られた申請書に振り込み口座を記入して返送するのとオンラインによる受付。ここで問題になってくるのが詐欺。申請書に偽物が現れたり、「トラブルが発生してしまった」など想像もできないような手口が生まれる。
犯人は、「県や市区町村」や「税務署」、「年金事務所」などの職員を名乗って、申請書を郵送。連絡番号として直接担当部署に電話をかけさせる。そして、「劇場型詐欺」の演技が始まる。
これまで、似たような手口と言えば還付金詐欺。「以前に申請書を送ったが、申請がない」などとATMに誘導したり、個人情報を持っていることから巧妙な口述を使って迫ってくる。
平成19年ごろだったが、オレオレ詐欺の全盛期。警察で生活安全相談員をしていたが、大阪のおばちゃんから叱られた。「なんで東京の人間はそんな詐欺に引っかかるのか」と。そして「うちの嫁は、出してやるから必ず自分で取に来い」と一言。受け取りに来れるはずはないと言うのだ。大阪での認知件数は少なかったことを記憶している。ところが何ヶ月後にその大阪で「還付金詐欺」が横行した。「お金が戻る」という口述に魅かれたのだろうか……なるほど〝商売人〟の大阪と納得したものだった。
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警察庁によるとその還付金詐欺だが、令和元年は増加傾向にあった。認知件数が前年より479件も増え、被害額も7億5890万円も増加したのだ。平成18年は482件だったから、異様な増加だ。時期が大阪での増加と一致している。
それで今回予想される詐欺ー申請書に書かれている問い合わせの直通番号にはかけないことだ。必ず、代表番号にかけ内線でつないでもらうこと。そして、相手に口座番号などの情報を簡単に教えないことだ。
25兆円の金が動くとなれば、奴らにとっては活動の場となる。あらゆる手段を使ってくることだろう。
【警視庁メール】によると【給付金10万配布につき、お客様の所在確認】 >今回国民の皆様へ現金給付が決定した件でご案内がございます。 >各携帯電話キャリア会社を通し、国民の皆様へ配布していく事となりました。 >詳細確認とお手続きは下記URLへアクセスください…既に始まっているという。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
★コロナで在宅、狙われる高齢者 訪問盗や特殊詐欺 (21日)日経
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58296560R20C20A4CE0000/
★埼玉の76歳女性 1000万円詐取被害 (20日)産経
★感染拡大を悪用 特殊詐欺が急増 (20日)NHK
★SNS上で“闇バイト”の勧誘相次ぐ 新型コロナ影響 (19日)NHK
★「在宅でもうかる」SNSで暗躍 休業不安つけ込む (19日)日経
★「給付金10万円」申請代行を勧誘する不審メール (19日)共同
★警官3人の説得むなしく 500万円引き出し詐欺被害に (18日)朝日
★譲渡目的で口座開設 容疑で川崎の男逮捕 背後にヤミ金か (16日)産経
★「コロナ関連の休業補償の申請で…」 厚労省職員名乗る不審電話 福岡県飯塚市の会社に (14日)西日本
★コロナ大丈夫か150万詐欺被害 (13日)NHK
★1年間で詐欺被害4回防いだファミマ 店長「コンビニは最後のとりで」 (12日)共同
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