機体数少なく「整備体制重要」 陸自ヘリ飛行再開 航空評論家が見解(27日)共同
2018年2月に神埼市千代田町の民家に墜落した陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)所属のAH64D戦闘ヘリコプターの同型機が25日から駐屯地敷地外での整備確認飛行に入った。専門家は、機体数が少ないという事情を踏まえてミスを生まない整備体制の重要性を強調する。
陸上幕僚監部などによると、「コブラ」と呼ばれるAH1S対戦車ヘリコプターの後継として、「アパッチ」の通称を持つAH64Dを2005年~16年にかけ計13機導入した。費用は約890億円。当初は約60機を見込んでいたが、「07年に当時の安全保障環境などを勘案して戦闘ヘリの所要を見直し、13機体制とした」(陸幕)とする。
陸幕はAH64Dの役割については「各種事態における空中からの偵察、監視、対地攻撃」とし、「導入当初から変化していない」と説明する。航空評論家の青木謙知氏は「対戦車用にミサイルやロケットを装備した武装タイプのヘリ。尖閣諸島を含めた離島防衛のほかに使い道はないだろう」とみる。
さらに「アパッチは戦闘ヘリなので、超低空飛行や急上昇などの操縦が求められる。パイロットは2年のブランクがあるので、徐々に感覚を取り戻す必要がある」とし、全体の機体数が少なく整備士の人数も限られていることから「作業負担の増加による整備ミスが起きないような体制が求められる」と指摘する。
駐屯地外の飛行を不安視する住民の声もあることから、「機密事項に当たらない飛行ルートなどの情報は公開し、住民の安心感につなげるべき」と提起した。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/504909
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