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2020年3月18日 (水)

性犯罪は女の問題?ずれてる対策「炎上」 県警、自衛求めるばかり(18日)西日本

性犯罪を減らそうと、福岡県警や福岡市が取り組む啓発活動が物議を醸している。夜は明るい道を選ぶ、防犯ブザーを持つ、など女性に自衛を求める内容ばかり。顔見知り間でも起きている現実とのずれもあり、インターネット上で「炎上」する事態にもなった。専門家は「まず加害者対策を」「被害者に落ち度があるかのような誤ったメッセージになりかねない」と問題視する。
 「美男子警察官」なるキャラクターが同県警の性犯罪対策のウェブサイトに登場したのは昨年11月。「君を守りたい」とし「遠回りでも明るい道を選ぶんよ」「物音をたてて抵抗するんよ」と方言で諭す。今年1月には「イケメン広報大使」に起用された男性アスリートが街頭でPRした。
 同市は「STOP!性犯罪」として、会員制交流サイト(SNS)で防犯ブザー携帯、男物の洗濯物を干すことなどを助言。2月からは「見知らぬ人が自宅に来訪。応対する時に気を付けることは?」などのクイズキャンペーンも始めた。
 県警の取り組みを、性被害の当事者団体やエッセイストらはネットで「性犯罪は女の問題だと思っている。的外れ」「イケメンの言うことなら女は聞くという偏見だ」と批判。市の取り組みも、被害者を支援する同市の女性(59)は「悪いのは加害者なのに。ただでさえ自分を責めている被害者を、より追い詰めるような内容だ」と憤る。
 犯罪白書によると、2018年の強制性交事件の64・8%、強制わいせつ事件の32・4%が容疑者と被害者に面識があった。「『見知らぬ人が屋外で性衝動に任せて』という古典的、ステレオタイプの性犯罪への対策でしかない。行政はむしろ『知人間でも起きている』と知らせ、対策や教育に重きを置くべきだ」。NPO法人福岡ジェンダー研究所理事長の窪田由紀九州産業大教授は指摘する。
 加害者更生に関わる精神科医の福井裕輝・性障害専門医療センター代表理事は「加害者は『夜に1人で歩いている方が悪い』など認知にゆがみがある人が多く、それを助長しかねない。ゆがみを正し加害者を生まない啓発を」と注文する。
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https://www.nishinippon.co.jp/item/n/592824/

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