警視庁管内体感治安レベル２

首都東京体感治安(２８、２９日　単位・レベル)
犯罪に関係する人も多い
【治安うんちく】
　 県警本部長が離任の時の記者会見で、行方不明になっているひとりの少女が発見できなかった事が心残りだと語ったという。本部長とは今度の人事異動で警察大学の教養部長になる山梨県警の原幸太郎氏。
　行方不明者とは昨年９月に家族らとキャンプ場に来ていて不明となった千葉県成田市の小学１年生の少女（７）。警察では消防だけでなく自衛隊まで出動して捜索をするも発見されなかった。事件に巻き込まれた可能性もあると見られており、警察は引き続き情報収集にあたっている。
　行方不明者―年間８万人、多いときは１０万人を超える年もある。
　少女が不明になった年の前年、平成３０年の数字になるが、警察庁によるとこの年の不明者は８万７９６２人。このうち所在が確認されたのは８万４７５３人。原因別では全体の０．６㌫にあたる５４８人が犯罪に関係していた。最多は認知症を含む疾病関係の不明者で２６．５㌫にあたる２万３３４７人だった。
　行方不明者の年間推移をみると昭和の時代、統計のある３１年は８万５７１９人。ところが同４５年になると１０万０７５３人になるが、その後は９万人台で推移。同５３年には再び１０万人を超え、６年間も続いた。そして同５８年に１１万５２３６人と最悪の数字となった。
　平成に入ると同３年から９年間は８万人台で推移。同１４年には平成最悪の１０万２８８０人になった。しかし、その後は８万人台で推移している。
　山梨の不明は川に転落したり山中で不明になったりも考えられるが、自衛隊まで出動しても未発見ということは、事件の可能性も高い。
　昭和の時代から行方不明者が犯罪に巻き込まれるなどは意外に多く、昭和２１年から同２５年までの５年間は０．８㌫もあった。
　身代金目的ではないが、近年は「可愛い」として連れ去る事件も見られている。
　両親にとっては１日でも早く無事を確認したいことだろう。
　首都・東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。

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