警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
不安を感じている人が多い
【治安うんちく】
警察庁が実施したアンケートによると日本の治安状況に不安を感じている人が多くなっていることが分かった。
警察庁の令和元年の犯罪情勢によると、日本の治安状況で「安全で安心して暮らせるようになっているか」の国民の意見を聞いた結果は以下のようになっている。
それによると、治安状況が「良くなっている」が3.6㌫に過ぎず、「ある程度良くなっている」は25.2㌫だった。ところが「あまり良くなっていない」が38.3㌫あり、「良くなっていない」の23.1㌫と合わせると61.4㌫の人が不安を感じていることが伺える。
それは全刑法犯の7割を占めている窃盗犯の数字に如実に表れている。
「良くなっている」が8.3㌫で「ある程度良くなっている」が15.1㌫しかなく、「あまり良くなっていない」の36.9%と「良くなっていない」の30.4㌫と合わせると実に7割近くが、不安を感じているのだ。
また、殺人や強盗など凶悪犯にいたっては「良くなっている」「ある程度は良くなっている」の35、3㌫に対して「ある程度不安を感じる」「不安を感じる」が52,8㌫と半数を超えている。
さらにサイバー犯罪の場合は「不安を感じる」と「ある程度感じる」を合わせると78.0㌫にものぼつた。
このサイバー犯罪の摘発が増加している。令和元年の検挙件数は9542件あり、前年より502件の増加で平成23年の5714件から8年連続で増えている。
近年は組織犯罪は国境を越え、家族や親せき間における犯罪が多く、しかも共犯者はネットで募集できるなど特異な事件も多いことから不安を感じるのは当然だろう。ただし、事件報道も大きな影響を与えていることも確かだ。
特異な事件は扱いが大きいうえに、繰り返して「これでもか」と続報する。これに対して逮捕は一度だけ。さらに、動機などの面からは逆に恐怖感は増してくる。昭和の時代は検挙活動の刑事の武勇伝などの報道もあり、捜査側の力量から安心感を与えたものだった。ところが近年は防犯カメラの捜査ツールがクローズアップされており、捜査側の力の誇示がてきない。これも不安感を与えるひとつだ。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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