警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(5、6日 単位・レベル)
取調室の大事さ
【治安うんちく】 「事件の捜査は勿論だが、被疑者の取り調べも事件解決に大きな影響を与える」
これは、あの昭和の時代の警視庁の名刑事と言われた2人の「取り調べの職人」の哲学だった。彼らは実名でテレビドラマにもなっている。
その取り調べは現在、可視化され全てが録音され、被疑者の人権を守ろうとしている。
… … … … …
警察庁は令和元年の被疑者取調状況を発表した。それによると取り調べに係わる苦情が257件あったという。
その内容は調べ中に被疑者の身体に接触する行為が1件。直接又は間接的に行為に及ぶが2件、便宜供与又はその申し出が3件、人としての尊厳を著しく害する行為が2件などだった。
昭和の名刑事というのは、あの平塚八兵衛と小山金七刑事だ。「落としの八兵衛」とか「落としの金七」と歴史にのこる人物だ。金七刑事は殺人犯人から、「取調はお袋さんのようだった」と言われたこともある人情刑事。八兵衛さんには「怖さ」という代名詞があった。
二人が捜査で重視するのは、徹底した裏付け捜査を行い、事実のプロセスを重視することだという。
取調室での犯人との対決についてこんな〝哲学〟を持っていた。二人に共通する文言がある。「ヤツ(被疑者)らは本当に命をかけている。それを崩すには、それなりのネタが必要だ」。このネタで犯人しか知り得ない事を引き出して〝秘密の暴露〟を得るのが大事だという。だから、不起訴にするなんて刑事にとっては恥じることだとも…
その検察による起訴、不起訴で大きな差が出ている。昭和60年には60.1㌫もあった起訴率は常に50~60㌫台で推移していたが、平成に入るとダウンして同17年には41.3㌫、同29年には37.5㌫と落ちている。捜査1課が担当する殺人にいたっては30.8㌫と事件の半数も解決していない。
犯罪の抑止では素晴らしいが、こんな状態では、被害者の心は癒されない。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
★不正送金、口座調達役を逮捕 国際詐欺グループが利用か (5日)共同
https://this.kiji.is/608130761414394977?c=39546741839462401
★「マスク無料」「下水道にコロナ」 便乗詐欺か、不審電話相次ぐ―新型肺炎 (5日)時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030500201&g=soc
★競馬情報など1190万円詐欺被害の男性に「被害金請求しませんか」75万円詐取 容疑で男2人逮捕 (2日)共同
★住吉会系組織、特殊詐欺か 有力団体組員ら9人逮捕 (2日)産経
★犬の“お巡りさん”大手柄 偽電話詐欺の容疑者見つけ「ワン」(1日)西日本
★松雪さん(小郡市)に感謝状 ニセ電話詐欺未然に防ぐ (29日)共同
★故意にぶつかり「スマホ壊れた」当たり屋グループを詐欺容疑で逮捕 大阪府警 (28日)産経
★新たに9人日本に移送し逮捕 (27日)TBS
★埼玉の76歳男性、1700万円詐取被害 (26日)産経
★横浜市港南区で特殊詐欺 3件連続発生 同一グループの犯行か (26日)産経
★比拠点詐欺、邦人9人逮捕 「かけ子」か、日本に移送―カード窃盗容疑・警視庁 (24日)時事
★高額の特殊詐欺被害相次ぐ 40~80代の3人が計1億3千万円 大阪 (22日)産経
最近のコメント