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2020年3月 1日 (日)

犬の“お巡りさん”大手柄 偽電話詐欺の容疑者見つけ「ワン」(1日)西日本

♪犬のお巡りさんがお手柄、お手柄♪-。福岡市西区で、警察官を名乗るアポイントメント電話(アポ電)を掛けて高齢者宅を訪れていた若い男を、福岡西署の警察官と近所の飼い犬が連携して身柄確保する逮捕劇があった。警察官をかたる人物にキャッシュカードを盗まれ現金が引き出される被害は急増し、昨年の県内の被害額は前年から倍増。署は「人犬一体の珍しい逮捕」と話し、犬に感謝状を贈る予定だ。
福岡西署が逮捕、感謝状贈呈へ

 「落とし物の通帳が警察に届いてますよ」。2月21日午前、同区内で「西署の警察官」を名乗るアポ電が相次いだ。巡回中の警部補(54)は、女性(72)宅のインターホンを押すスーツ姿の若者が目に留まった。声を掛けると「セールスです」。念のため女性に事情を聴くと、警察官をかたる人物と通話中で「今から刑事さんが来る」と焦っていた。
 「(偽電話詐欺の)受け子だ」と職務質問をしようとしたが、若者は逃走して500メートル先の民家の敷地に身を隠した。そこに犬のお巡りさんが登場-。「ワン、ワンワンワン!!!」と近所の飼い犬ケンタ君(雄、6才)が激しく吠えて居場所を“発信”。気付いた飼い主が若者を追ってきた警部補に知らせた。
 署は、住居侵入容疑で福岡市博多区の無職の男(26)を現行犯逮捕。釈放の後、窃盗未遂容疑で逮捕した。男は「九州管区警察局 特殊詐欺対策班」という偽の身分証や、すり替え用のカード約10枚を所持した「受け子」だった。
 県内で昨年、こうしたキャッシュカードを盗む「詐欺盗」の認知件数は75件、被害額は1億1785万円。偽電話詐欺全体の認知件数は279件で被害額は約6・8億円に上る。県警は受け子や上位者の「リクルーター(勧誘)役」など64人(前年比6人増)を摘発したが、「いたちごっこの面は否めない」(県警幹部)と被害はなくならない。
 署は「地域の力も借りて、今後も警戒と取り締まりに全力を挙げる」としている。 (小川勝也)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/588260/

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