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2020年1月 7日 (火)

2020年1月 7日 (火)

警視庁管内体感治安レベル2


首都東京体感治安(7、8日 単位・レベル)
「振り込め詐欺」が消える
【治安うんちく】
2009_1228_222559212_20200107213301F1012453-1  警視庁のメール便で、1月1日から「振り込め詐欺」の呼称をやめて特殊詐欺に組み込むことになったという。
 あれは平成16年当時ー自分が相談を担当しているころだ。サラリーマンが出勤のため自宅を出てから数時間後に、自宅に電話が入る。警察官を名乗り「お宅の主人が電車内で痴漢したので逮捕した」。近くで、男が「勘弁してくださいよ」と泣き叫ぶ。警察官「被害者女性は事件にしなくても良いと言っている。事件にすれば主人の名は公表される」と言って弁護士役に変わる。弁護士「被害女性は精神的ショックがひどくPTSDになっている。このままでは会社に行きたくないと言っており、当分の治療費と生活費で示談するというのはどうか」と持ちかけ、主人役の男が泣きながら「助けてくれよ…」。こうして妻は言われるままに銀行に振り込んでしまう。
 これに、「父さん 俺だよ俺…電車内にカバンを忘れた。一時的に立て替えてほしい」とするオレオレ詐欺。そしてアダルトサイトの架空請求詐欺、ギャンブル必勝法など次から次に新手口が登場していった。
 警視庁はこうした犯罪の抑止策として「振り込め」といった金融機関の口座を凍結することで対向した。その凍結口座数は半年で1000口座を超えた。
 現金の授受が困難になった犯人は、宅配便を利用したり、直接手渡しに変えていったのだった。警察は、受け取りに来る犯人を待ち受けて逮捕する抑止策に出た。次にボタン操作の「還付金詐欺」が登場。さらに現在は、キャッシュカード盗が登場するなど攻防は続いている。
 この犯罪は、要するに犯罪者と取締当局との騙しあい。詐欺の呼称も「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「融資名目詐欺」「ギャンブル情報提供詐欺」など多くなり、さらに登場人物も「俺」から「警察官」「自治体職員」「官庁職員」「弁護士」「宅配便員」「百貨店の定員」など様々。
 取り締まるほうも「母さん助けて詐欺」とか「電話で詐欺」などと呼称し統一性がなく、なにがなんだか分からなくなっている。
 こうした複雑化を整理統合して分かりやすくするのもひとつの防止策なのかもしれない。
  首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。

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