警視庁管内体感治安レベル３

首都東京体感治安(２３、２４日　単位・レベル)

強盗は減少傾向
【治安うんちく】
　今月１４日、東京都青梅市で発生した殺人事件の被害男性（６７）は、アタッシェケースに１億円を入れていたことが周辺住民の間で評判になっていたという。こんな裕福なお年寄りもいれば、２１日に東京・世田谷区のコンビニで現金４万円あまりが奪われる強盗事件では、年齢は分からないが出頭した犯人は「３日間何も食べてないから強盗をしようと思った」と話しているという。悲しくなる貧困格差だ。
　そういえば、最近のオレオレ詐欺の被害者には高齢者が多いが、どうも根底にあるのは「タンス預金」。金利が安いので預ける人が少ないから被害に遭う例が多い。せんじ詰めれば経済政策に諸悪の根源があるような気がしてならない。
　年末となれば金が絡む事件が多くなる。そのひとつは強盗事件だ。
　警察庁によると今年１１月現在の強盗の認知件数は１３８７件で前年同期より２７１件の減。過去５年間で最も少なかった。しかし、凶悪事件の中では最も多い罪種である。
　ランキングは東京の２３０件、大阪の１９３件、埼玉の１２６件、愛知の１０５件、神奈川の９６件と続く。山形は全く発生はなかったが、全体的に減っているのにどういう訳か京都が１３件も増えたほか四国４県でも増加している。
　検挙率は８８．６%で前年より０．４ポイントアップしている。
　ランキングは奈良、鳥取、宮崎が各２００%、鹿児島が１５５．６%、大分が１２５%など。
　低かったのは秋田の５０%、滋賀の６４．３%、大阪の７３．６%、佐賀と香川の各７５%など。
　認知件数最多の東京は１００．４%だった。
　…　…　…　…　…

　【警報】　東京・東村山市の８０代の夫婦宅に２人組の男が押し入り、４６０万円が奪われた強盗事件。１週間ほど前に、資産状況などをたずねる「アポ電」があったという。
　２３日午後、都内でアポ電が集中した。主なところでは武蔵野市で百貨店をかたり、三鷹市内では警察官をかたり、西東京市ではやはり警察官をかたり、さらに銀行協会をかたり、小金井市では百貨店、そして杉並区内でも甥を名なるものからアポ電が相次いでいる。調布市内でも警察官をかたるアポ電あり。
　首都・東京感治安は「レベル３（イエロー）」とする。

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