警察当局、宗教テロ警戒 ローマ教皇警備、1万人投入―「歓迎ムード壊さずに」(23日)時事
23日に来日するローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇。東京都内や長崎、広島両県を訪問する予定で、警察当局は計1万人超の警察官を投入して宗教関連のテロなどを警戒する。幹部の一人は「歓迎ムードを壊さないようにしたい」と語った。
教皇は23日午後、羽田空港に到着する。24日は空路で被爆地の長崎県を訪れてミサなどを行った後、再び飛行機で広島県に移動し、平和記念公園(広島市)で「平和のための集い」に参加。同日夜には都内に戻り、25日は天皇陛下との会見や東京ドームでのミサなどを行い、26日に離日する。
「イスラム国(IS)」などの過激派組織はキリスト教を敵対視して世界各地でテロの標的としてきたため、警備を担う警察当局はテロ防止に重点を置く。警視庁は6000人弱、長崎、広島両県警はそれぞれ約2800人と2000人弱の態勢で教皇の訪問先などで警戒に当たる。
車両突入テロへの対策として移動経路の周辺などに大型車両や専用の柵を設置。長崎、広島両県では公園や野球場でミサなどが行われるため、爆発物などを搭載したドローン(小型無人機)に対処する部隊も配置する。
長崎県警幹部は「あらゆる事象に対応するべく万全な態勢で準備を進めている」と強調する。一方、教皇が信者らと触れ合う機会も多く、警視庁幹部は「物々しい警備で親密な雰囲気を壊してはいけない。自然な形で身辺の安全を守りたい」と話している。
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