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2019年11月 1日 (金)

過失運転致傷の女性に無罪  地裁下関判決 警察の違法捜査認定 (1日)共同

 走行中の対向車2台に衝突してドライバーと同乗者計3人にけがをさせたとして自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の罪に問われた下関市の無職女性(78)の判決で、地裁下関支部(辛島靖崇裁判官)が「犯罪の証明がない」として無罪(求刑禁錮1年)を言い渡していたことが分かった。判決では、ドライバーの供述から警察官が虚偽を含む調書を違法に作成していたと認定した。判決は7月23日。
 判決などによると、事故は2016年7月21日に発生。女性が乗用車で同市内の国道191号を走行し対向車2台に衝突。対向車の20代男性と後続車を運転していた60代男性のほか、女性の車に同乗していた友人の70代女性に重軽傷を負わせた。運転していた女性自身も重傷を負った。女性が中央線を越えて対向車線へ進入したか否かを巡り、男性2人の供述の信用性が争点となっていた。
 辛島裁判官は、60代男性は本人の供述などから事故後の実況見分には立ち会っていないとした上で、「男性が立ち会って事故状況を説明したかのような虚偽内容を含む実況見分調書を警察官が作成した」と指摘。「違法・不当な捜査による暗示・誘導の介在」があったと認定した。
 さらに、20代男性が供述する停車位置とタイヤ痕の鑑定結果との矛盾点を挙げ、「供述の信用性について疑いを入れる余地がある」と判断。20代男性の車が中央線を越えて事故が起こった可能性もあるとした。
 検察側は8月5日に控訴し、広島高裁での初公判は12月3日を予定している。女性の代理人弁護士は「こちらが疑問に思っていたところをしっかり裁判官が確認してくれたように思う」、県警交通指導課の加藤工次長は「裁判が継続中なのでコメントする立場にない」と話した。(古家健太郎)https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/e-yama/articles/1971

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