警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(３、４日　単位・レベル)
キャッシュカード窃盗が増加
【治安うんちく】
　埼玉県川口市の８０代女性２人に孫を装って電話をかけて、３５０万円をだまし取ったとして２４歳の中国籍の男が警視庁に逮捕された。男はすでに逮捕・起訴されている詐欺グループらを指揮していた可能性があるとみており、同グループは関東地方の高齢者を狙っておよそ３０００万円をだまし取っているとみられている。
　このようなニュースに接するたびに、振り込め詐欺は中国が発祥の地ではないかと思えてならないのだが…日本との統計数字では比較しにくいが、中国にはこんな数字がある。
　サーチナニュースによると２００９年（平成２１年）には日本同様に振り込め詐欺は大きな社会問題になっており、この年の上海市公安局だけでしかも９、１０月の２か月間で、日本円にして２億８０００万円の被害額になった。
　参考までに、この年の日本の被害額は年間だが９５億７９１２万２０５８円でおよそ３０分の１。ひとつの公安局だけで、しかも、わずか２か月とすれば、少なくはないだろう。
　ところで日本の数字になるが、警察庁によると今年９月現在の特殊詐欺の認知件数は１万２３８２件で前年同期に比べて４２４件の増加。実質的な被害額になると２２２億５３２６万５０６１円で、前年より５０億８５６６万６８２８円のマイナスだった。
　この特殊詐欺の中に、窃盗の罪名での逮捕となる事犯がある。つまりキャッシュカード持ち逃げ詐欺だが認知件数は２４５２件で、前年より１６１１件も増えていることが大きな特徴だ。
　特殊詐欺の中にはオレオレ詐欺や架空請求詐欺、還付金詐欺、融資保証金詐欺、ギャンブル必勝法情報提供名目詐欺など数々あるが、キャッシュカード窃盗はオレオレ、架空請求詐欺に次いで３番目に多くなっている。
　もう「振り込め詐欺」では通用しないのかも知れない。
　　首都・東京感治安は「レベル２（ブルー）」とする。

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