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2019年10月27日 (日)

【世相コラム】地方の警察力~愛媛県警「誤認逮捕」で深まる懸念~(27日)時事

10年ほど前に地方支局の赴任経験をして以来、気になることがある。都道府県警間の捜査能力の格差である。
 警視庁や大阪府警など事件・事故が多発する大都市の警察力と、人口減少で事件・事故の発生件数が少ない県警の力量差である。それをまざまざと見せつけるような事例があった。
 7月の愛媛県警が起こした誤認逮捕は、捜査の粗雑さに驚かされる。1月9日に松山市でタクシー内から現金5万4000円などが盗まれる事件が起きた。同署は7月8日に20代の女子大生を逮捕したが、勾留請求が認められず、10日に釈放された。
 ドライブレコーダーに写った女が女子大生に似ていたこと、女と女子大生は同じアパートに住んでいたこと──など、女子大生自身が公表した手記で「悪い偶然が重なり」と表現しているが、偶然が重なったから誤認逮捕が許されるわけではない。
 ドラレコに写っていた女の財布や携帯電話は女子大生のものとは異なるものだが、その裏付けをしていない。音声もあるのだが、その確認も怠っている。女子大生はもちろん、任意の聴取で一貫して否認していた。
 警察取材をして納得したことだったが、要するに「場数」なのである。
 よく世間で言う「ベテラン刑事」というのは、場数を多く踏んだ経験豊富な刑事に対する尊敬の念を込めた表現だ。真犯人かどうか、冷静に判断できる力量は、経験を積み重ね、ため込まれている。
 人口減少に比例して、事件の発生件数は毎年、過去最少を記録している。事件数が減ること自体は歓迎すべきことだが、その処理を要する場数が減り、特に地方で捜査能力が衰えることが懸念される。
 監視カメラやドラレコが今後も捜査の中心として活用されていくだろう。ただ、その情報を基に裏付けをとる姿勢がなければ何にもならない。
 今回の愛媛県警の失態には言葉を失う。日本の治安を支えたのは、職人芸の域に達したベテラン刑事のスキルと意気込みだったはずだ(は)【「地方行政」10月21日号より】。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102501233&g=soc

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