難しい捜査、過去に不起訴や無罪判決 乳幼児揺さぶられ症候群(25日)産経
近年は乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)の認定をめぐり、検察側と弁護側の主張が激しく対立するケースが目立つ。
SBSの根拠とされる(1)硬膜下血腫(こうまくかけっしゅ)(2)脳浮腫(のうふしゅ)(3)網膜出血(もうまくしゅっけつ)の「3兆候」を立証の大きな柱とする検察側に対し、弁護側は「SBSの兆候だけでは虐待の有無を判断できない」と主張しているためだ。
SBSの認定をめぐっては、判断が難しいとの見方があり、過去にも不起訴や無罪判決が出ている。弁護士や教授などでつくる「SBS検証プロジェクト」によると、平成30年2月までに揺さぶりなどの暴行が疑われた事件で無罪が宣告されたのは少なくとも7件。同年11月にも大阪地裁で無罪判決が出ている。
3兆候をめぐっては「低い場所から落下する、日常の事故でも生じる」などとの見方もあり、海外で見直しを求める議論もあるという。一方、SBS理論が否定されると、密室で発生することが多く立件が難しいとされる虐待事件の捜査は、さらにハードルが上がることになる。
虐待が疑われる事案が起きると、捜査当局は被害者の傷の状況などを複数の医師に鑑定してもらい、自己転倒などの事故ではなく、暴行によって負傷したということを裏付けた上で、防犯カメラなどで現場に出入りできた人物を調べ、容疑者を特定している。ある捜査関係者は「今回のような傾向が続けば、結果的に虐待事件を見逃すことにつながらないか」と危惧する。
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https://www.sankei.com/affairs/news/191025/afr1910250068-n1.html
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