仮放免求めハンスト相次ぐ 大村入国管理センターの長期収容問題(29日)共同
全国の入国管理施設で、長期収容中の外国人が仮放免(収容の一時停止)などを求めてハンガーストライキ(ハンスト)を起こすケースが相次いでいる。大村市の大村入国管理センターでは6月、ハンスト中だった40代のナイジェリア人男性が死亡するなど事態は深刻化しているようだ。今月上旬、収容者の支援活動に取り組むグループのメンバーの一人、川田邦弘氏と同センターを訪れ、外国人の話に耳を傾けた。
1番から8番まで番号が付いた面会室が廊下に沿って整然と並んでいた。職員から案内されて入ったのは5号室。収容者とは透明のアクリル板で仕切られ、どこか冷たい印象を受けた。
車いすを押されて入室してきたのはネパール人のアニル(36)=仮名=。伸びたひげによれよれのTシャツ、うつろな目-。仮放免を求めて8月中旬から摂食を拒否し続けているという。既に3週間。アクリル板を隔てて手のひらを重ね合う“あいさつ”を済ませた後、彼はたどたどしい日本語で話し始めた。
母国では政治的対立で父が殺害され、自らにも危険が迫っていたため日本に逃れてきた。難民認定を申請したが認められず、2017年7月に名古屋の施設に収容され、昨年、大村に移送されたという。
ハンスト前の体重は66キロ。今は54キロまで落ち、車いすを使っている。「犯罪も犯していないのに、なぜ2年間も収容されるのか。命をかけてここを出るか、死ぬかだ」。自らに言い聞かせるようにつぶやいた。
大村のような入国管理施設には、不法行為などにより強制退去を命じられた外国人らが収容される。ただ、アニルのように政治的思想・活動が原因で母国を逃れ、難民認定を求める人も少なくない。収容者の事情はさまざまだ。こうした外国人たちは「帰国すると身に危険が及ぶ」として、母国に帰ろうにも帰れない人が多いという。
続く
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