»一時保護所が怖くて・・・ 「虐待あっても家に戻りたい」(1日)TBS
虐待を受けた子どもが最初に身を寄せる一時保護所について、管理が厳しすぎるなどの問題が指摘され、厚労省が改善を求める通知を出しました。
「生まれてからずっと両親から暴力を受けていて、髪の毛をつかまれて、そのまま切られてしまったり。両手の指がほとんど全部折れちゃったこともあって」(一時保護所に入っていた女性)
都内に住む25歳の女性。幼いころから続く虐待に耐えかねて、警察に駆け込んだのは高校1年生のとき。まずは、一時保護所に入ることになりました。
『やっと虐待から逃れられる』。そう思ったのも束の間、待っていたのは、安心とは、ほど遠い生活だったといいます。
「刑務所かなって。持っている服も携帯も没収されて、(貸与された)下着に番号がふってあったりして。不安で、夜寝ている時間に泣きながら職員室に行ったことがあった。今は寝る時間なのに何で泣いてるんだって、どなられて。虐待が続いているような気持ちになりました」(一時保護所に入っていた女性)
6人部屋での集団生活。他の子と目を合わせてはいけない、運動の時間も私語厳禁、ニュース番組を見てはいけない、などの細かいルールがあり、少しでも違反するとどなられたといいます。結局、虐待があっても自宅に戻りたいと伝え、一時保護は1週間で解除されたといいます。
「家で虐待されてもいいから、毎日どなられる一時保護所が怖いなって。家に帰ってからは、身体的なものに(暴力が)いかなくなった代わりに、ご飯にたばこの灰を入れられるなどの間接的な暴力になった」(一時保護所に入っていた女性)
一時保護所は全国におよそ140か所ありますが、今年3月、東京都の第三者委員が子どもを管理するルールが過剰な規制で人権侵害にあたると指摘していたこともわかっています。
こうしたなか、厚労省は1日、全国の児童相談所長を集めた会議を開き、一時保護中の子どもの権利の守ることを徹底するよう都道府県などに通知を出しました。一時保護を行う場所は、できる限り良好な家庭的な環境で個別性が尊重されるべきだとして、職員の専門性の向上や体制や環境の整備が必要だとしています。
「大人を頼ることって怖いことだとか、苦しい気持ちになるっていうのがついてくる支援だと頼りたいという気持ちも無くなっていってしまうので、信頼できる支援とか温かな支援が受けられたら」(一時保護所に入っていた女性)
虐待を防ぐために、より、子どもの側にたった支援が求められています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3740912.html
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