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2019年8月 7日 (水)

【都民の警察官横顔(1)】白バイ25年 磨いた技伝承 警視庁新宿署地域課 村上浩一警部補(50)(7日)産経

「興奮して舞い上がり、逃すまいと視野が狭くなる」。違反車両は時に逃走を図ろうとすることもある。白バイによる追跡は危険と隣り合わせだ。常に冷静さを心がけてきた。入庁から間もなく交通部門に配属され、白バイに25年以上またがり、若手職員に運転技術を伝承し続けた異色の経歴を持つ。
 交通執行課時代には、後輩たちの目標に、全国の精鋭警察官が運転技術を競い合う「全国白バイ安全運転競技大会」での優勝を掲げた。大会に向けて努力すれば精緻な操作能力の習得につながる。身に付けた能力や技術は現場でも通用するという理念があるからだ。
 競技大会では警視庁チームのコーチと監督を務め、団体優勝5回を達成。平成29年には白バイ訓練の同庁技能指導官に指定された。自身も競技大会での優勝経験を持つが、3年に第2方面交通機動隊で白バイ乗りとなった当初は、「同期と比べても下手で、飲み込みも遅かった」という。「上達までの特効薬はない」。自分自身にこう言い聞かせ、ひたすら練習を繰り返し、技を磨いた。
 若手時代にもがいた経験は、その後の指導者人生にも影響を与えた。若手の前で、ただ乗って見せるだけではない。うまく運転できない若手に対しては、その様子を録画し、どこに問題があるのかを丁寧に説明した。

 白球を追いかける野球少年だったが、肘を壊して入院した高校3年の夏、たまたま同じ病室にいた熊本県警の職員に、声をかけられた。「警察、いいぞ」。偶然の出会いに加え、大流行した映画「トップガン」に登場するバイクにほれ込み、自然と白バイにまたがる夢を抱いた。
 白バイを降りた現在は、日本最大の繁華街、歌舞伎町も管轄する新宿署の地域課で事件処理などを担当している。どんなに多忙でも家族を忘れることはない。「そろそろ、家族サービスにも精を出します」と、妻に伝えるつもりだ。(吉原実)
https://www.sankei.com/affairs/news/190804/afr1908040015-n1.html

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