【新聞に喝!】「正邪逆転」した新聞 作家・ジャーナリスト・門田隆将(28日)産経
いまだに新聞を社会の公器、あるいは木鐸(ぼくたく)であると信じている読者はさすがに少ないと思うが、それでもそんな幻想を抱(いだ)き続けているオールドファンもいるだろう。
だが最近の新聞には、自分たちの主義主張を前面に出すあまり善悪の判断が完全に狂ってしまったものが多い。
今回の参院選で、札幌で安倍晋三首相の応援演説にヤジを連呼した人間が警察に排除されたことに新聞が反発した例などその典型だ。
15日の演説中に「安倍辞めろ」を連呼した男性、また「増税反対」を叫んだ女性が警察官によって現場から引き離されたのだ。これを新聞が〈刑法の特別公務員職権乱用罪にあたる可能性がある〉(朝日)〈警察官はどんな根拠があって、力ずくで排除したのだろうか〉(毎日)と訴えた。ブロック紙の西日本新聞に至っては、日本が言論弾圧の国になっているとして〈日本が中国化、ロシア化している〉とまで主張した。
常識ある大人なら「そんなバカな」と思うだろう。公選法で演説の妨害は禁じられているからだ。有権者の一票はいうまでもなく民主主義社会の根幹。貴重な一票をどう行使するか、有権者はそのために演説を聞きにいく。そこで演説の中身に寸鉄人を刺すようなヤジを飛ばすのも日本の伝統の選挙風景だった。
だが最近は違う。「安倍辞めろ!」「嘘言うな!」などと連呼し演説を聞こうとする人の邪魔をする。私自身もそんな場に何度も遭遇したが、連呼で集中力が遮(さえぎ)られ、演説が聞けなくなった。妨害以外のなにものでもなく、完全な公選法225条違反だ。
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