警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(30、1日 単位・レベル)
役者が多すぎ
【治安うんちく】
「フィッシング詐欺」をご存じか?有名企業などを装ってメールを送り付け、クリックすると個人情報を盗みとるというもの。その情報をもとに詐欺を働く。
このほど、「フィッシング」で盗み取ったメールアドレスを使い「現金を受け取るには保証金が必要だ」などと偽り、千葉県の女性から電子マネーおよそ25万円分をだまし取った36歳の男が埼玉県警に逮捕された。詐欺ツールは現金、電子マネー、カードなど対象があまりにも広すぎる。
平成14、5年ごろには、「あなたの主人が痴漢で捕まった、示談にするので…」などの電話で金融機関の口座に振り込ませたり、「会社の金を使い込んだ」などと息子を名乗り振り込ませる詐欺が多発した。このため警察庁は平成16年に「振り込め詐欺」と命名した。
あれから10年以上が過ぎたが、口座への振り込みから受け取り詐欺、電子マネー詐欺など手口は進化している。しかも、息子だけでなく様々な名称を使い、騙しの口述もその名称を巧みに利用していることから、被害に遭いやすいとも見られている。そして、現在はこれらの詐欺を総称して特殊詐欺と命名されている。次ぎに掲げるのは警視庁管内のアポ電で名乗っている団体だ。芝居で言うなら「役者」だろう。
市役所や区の職員、郵便局員、銀行員、家電量販店、警察官、銀行協会職員、自治体の医療福祉課員、大手デパート、宅配業者など。中には地方裁判所の民事訴訟部などとはがきを送り付ける手口まである。
平成30年に警察庁が全国の被害者などを対象に実施した調査がある。
犯人からの最初の接触は9割が固定電話だという。このうち、4割は内容を聞く前に見破っている。
振り込んでしまう原資はなにか?最も多いのは銀行などの預金口座からの引き出しで、全体の49.4%。複数回答だが、ATM引き出しが38.7%、タンス預金が38.4%もある。
騙されない人は、息子の声で判断したり、銀行口座の引き出しで職員の警告などによるほか、警察は個人の家庭を訪問して直接啓発もしている。
しかし、登場する役者によって口述は全て違うので防ぐのは難しいようだ。
よって、犯罪に利用される金融機関の口座は全て凍結する。利用される固定電話や携帯の番号を割り出し通話不能にする。情報を得ている「名簿屋」の取締の徹底。受け取り型は、待ち伏せして徹底的に逮捕するなど、厳しい対処しかないようだ。
首都・東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
大阪の振り込め詐欺コマーシャル
https://www.youtube.com/watch?v=0erMfQ80Jno
★「フィッシング」詐欺か男を逮捕(30日)NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20190628/1100005775.html
★暴力団組員2人を逮捕、受け子の指示役か(28日)TBS
★特殊詐欺「一掃」、ごみ回収しながら注意呼びかけ(28日)TBS
★詐欺疑い男4人再逮捕 埼玉県警(27日)西日本
★詐欺に悪用固定電話番号 警察の要請で利用停止可能へ(25日)NHK
★特殊詐欺の容疑で暴力団員を逮捕(24日)NHK
★特殊詐欺〝受け子〟か、「ホームレス中学生」主演の男逮捕(24日)TBS
★通話し歩き回る20歳男、詐欺容疑で逮捕 コインロッカーから封筒出す…不審者、警察官が職務質問 熊谷署(23日)共同
★幅広い世代に詐欺防止訴え 杉良太郎さんら 警視庁★配達の米袋で詐欺注意呼びかけ(20日)NHK
★婚活アプリで500万円詐欺容疑 自称映画プロデューサーの男逮捕(20日)産経
★交通事故偽装し5200万円詐取 犯行裏付け捜査終結 奈良県警(18日)産経
★鮭輸入ビジネス投資話で5000万円詐欺の疑い、男逮捕(16日)TBS
★架空請求で2450万円被害 静岡・伊東の84歳男性(17日)産経
★架空の投資話で5000万円詐取 容疑の男を逮捕(16日)産経
★宅配業者装うSMSに注意 スマホ乗っ取られ詐欺に悪用(15日)朝日
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