警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(11、12日 単位・レベル)
果てしの無い戦いが続く
【治安うんちく】
最近、都内でのアポ電で目立つのが還付金詐欺、カード預かり詐欺などで、息子をかたるオレオレ詐欺はあるが少ないようだ。警視庁のメール便によると最近のアポ電は次のような内容が多い。
警察官を名乗り「犯人の所持品にあなたの名簿があった」としてキャッシュカードを預かりにくる。さらに銀行員を装いカードをだまし取る手口もある。
自治体の保険課を名乗り「累積保険料金の還付金がある」の電話でATMで操作させるが、さらに「累積保険料の還付金があるが、緑色の書類は受け取っているか」として、受け取っていなければATMで操作させるなど巧妙化している。
その他、カード預かりでは、大手のデパートや大手家電量販店、中には財務局を名乗り預かりにくるというもの。
さらに、架空請求のはがきが届く。はがきには「総合消費料金未納分訴訟最終通告」と書かれ、電話番号にかけさせる手口もあれば、地方裁判所民事訴訟係とした同様の封書が届く場合もある。
この様な場合には絶対に直に電話をしないこと。裁判所などは代表電話で確認すると良いようです。
警察庁によると平成30年の還付金詐欺の認知件数は1904件で前年が3129件だから1225件も減少している。被害額も22億5000万円で13億3000万円も減った。しかし、1日当たりに換算すると600万円の被害になる。
オレオレ詐欺や架空請求、融資保証金などは銀行振り込み以外に手渡し方もあれば、キャッシュカード絡みでは手交型があるが、還付金詐欺だけは唯一ATMの操作で被害に遭う。ATMで犯人の言うがままにボタン操作をすると知らず知らずのうちに自分の口座から相手に振り込んでしまうのだ。
これを防ぐため金融機関は、一定年数以上にわたってATMでの振り込みの実績が無い高齢者の振り込み限度額を0円にして、窓口に誘導して声をかけるという対策を取っている。
この対策に協力しているのは地方銀行の88.5%、信用金庫が98.5%にのぼるという。
それでもアポ電が多いということは、犯人たちにとって相当の自信があるのだろう。特殊詐欺全体にわたって言えることは犯人たちの悪知恵にどう打ち勝つか、まさに知恵比べだ。果てしの無い戦いが続く。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
大阪の振り込め詐欺コマーシャル
https://www.youtube.com/watch?v=0erMfQ80Jno
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